別枠表示
開花
開花 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1545.7
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 6
作成日時 2020-03-02
コメント日時 2020-03-18
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 1 |
前衛性 | 1 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 0 |
総合ポイント | 6 | 1 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.7 | 1 |
前衛性 | 0.3 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0.3 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.7 | 1 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
蓮って、おもしろい植物ですよね。なんか静止した動物みたい。 見ていると、いろんな想念が湧くの、分かります。 泥の中にあって奇跡的に純粋。この作品からも濁りない純粋さが伝わってきます。 青白くふつくらはちす蕾みをり池のおもてに唯夏を待つ 短歌を贈ります。
0蓮は泥より出て泥に染まらず、とはよく言ったものだと思いますが、たしかに純粋さ、あると思います。憧れていたのかもしれませんね。
0主人公は成長し、花が咲いた「蓮」を眺め、立ち尽くしている。そんな情景から詩文が始まります。 泥を割り成長していく蓮を思い、蓮の「疑いもなく」「輝いている」様、「なにかを探している」様を感じ取ります。 * 「わたし」は「わたし」に「ならなくては」いけない、しかし「わたし」は「なにも持」ってはいない。主人公は蓮から、そのような事を思います。この場面は、蓮から感じ取ったわたしの気づきであると言えるのでしょう。逆に言うと、主人公は蓮の姿を見るまで、このような考えを持っていたことを示しています。 * 「わたし」は何気なく「蓮」を見、何かを忘れているような疑念を持った。その何かとは、蓮の生き方そのものであったと考えられます。つまり、なんの「疑いもなく」輝き、「なにかを探している」力強い生き方、その渇望は本を読む主人公のてのひらが刺されるほどであり、それは、「わたし」の人生で忘れてしまったものであったのだろうと考えられます。 自分の生き方への疑念、迷いから解き放たれるように「呼び声」がし、主人公はよたよたの状態からようやく、力強く泥を突き破る。そのような作品に思えます。 * 大変優れた作品に思います。 >花びらがまた波紋を立てる 普通は風や波が波紋を作るのであるのに対して、あえて花びら自体が波紋を形成するのだという着眼点、 >さがしもの が平仮名であることによって、蓮とわたし両者へ同時に意味を接合させている点、 波紋→立ち尽くしていた よたよた→突き破った といった動と静の緻密なバランス、 どこを切り取っても魅力的であり、非常に洗練された技術を感じさせられます。
0蓮はよく泥のなかから開花することやお釈迦様にも関係をもって語られますね。花も手も悟りも心もひらかれるものでそのイメージが作品全体をしっかりと貫いていて爽やかでうつくしいものを感じました。
0わたしはわたしにならなくては、、、というところに共感できました。なにかを探して生きていくのような生き方はどんな人でも共通しているものだろうなと感じました。
0