別枠表示
私と異空間
そこは日常 いつもの時間 いつもの風景 いつもの出来事 日々繰り返される あなたにとっての当たり前 私にとっての当たり前 でも私はそこに居ない そこに居る私は身体だけ 精神だけが切り離されて まるで私を監視するように いつも違う場所から見下ろしてる そこは非日常 特別な時間 特別な風景 特別な出来事 あなたにとっては青春 私にとっては非常事態 でも私はそこに居ない そこに居る私は他人 自分の居場所すら分からない 靄がかったレンズを通して その時も知らない誰かを覗いてる
私と異空間 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1365.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 6
作成日時 2020-03-02
コメント日時 2020-04-10
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 6 | 3 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.5 | 0.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.5 | 0.5 |
総合 | 3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
"あなた"と一緒にいるとき、"私"は自身を常に俯瞰して眺めています。 他人の言動に共感はしなくとも、寄り添ってあげられる優しさがあるからこそ、 自分を客観視できるのだと思いました。 それ故、自分を見失ってしまうこともありますが、 その非常事態も青春の一部だと解釈すれば、うつくしい日常だな、って感じました。
0二つの舞台、すなわち「日常」と「青春」があり、そのどちらにも「わたし」が存在する。しかし、わたしの精神は、その場所に存在する肉体から乖離し、「霧がかったレンズ」で「誰か」(文脈からして、わたしの肉体を指すと思われる)を客観的にのぞいている。 そのどちらにも「あなた」が存在することから、「あなた」は」主人公に近しい人物であるのでしょう。あなたの「わたし」に対する感情は全く描写されておらず、本文が主人公の一人称視点であることから、主人公は「わたし」しか見ておらず、「あなた」が「わたし」に対してどう思っているか、どのような評価をされているのかには殆ど興味を示していないことがわかります。 また、日常云々、青春云々、と文中で述べてはおりますが、具体的に日常とはどのような場面なのか、青春のどのような場面なのか、当たり前の状況(=日常)に客体化された私は実際問題としてどう動いているのか、非日常を非常事態とまで称するものの、一体何をもって非常事態なのかがほとんど明文化されておらず、すなわち精神状態としてのわたし、はそのような事にも全く興味がないことがわかります。 つまり、わたしは「概念としての日常」「概念としての非日常」そのものに対してぼんやりと拒否反応を示していることが伺え、それが肉体と精神の離脱にまで至っていることが理解できます。 そして、精神のわたしが中盤はっきり見えていたはずの肉体としての「わたし」も、終盤では「霧がかったレンズ」ごしに見るようにぼんやりとしだします。 本作は何が言いたかったのか。私が思うに、「興味」ではないのかと。ここまで全ての事象に対してぼんやりとしか書かれていないということは、そもそも「あなた」にも「日常」にも「非日常」にも「わたし」にも、完全に興味がなくなってしまっている状態。それは肉体としての「わたし」すらぼやけさせるほどに進行し、精神の失墜を表しているのだと思いました。
0なぜ私の精神はそこにいないのか、理由をさがしてみましたがよくわかりませんでした。第一連では「日常」第二連では「非日常」を表していて、タイトルにある「異空間」とは第二連をさしているのか、それとも、「私」の精神が存在している場所を指しているのか。 >あなたにとっては青春 >私にとっては非常事態 ここの部分から、「あなた」に好きな人ができたことが私のとっては非常事態といっているのかなとも想像しました。それでも、「私はそこに居ない」といっているので、傷つくことから逃れようとしているのかなと。 >靄がかったレンズ は涙を表しているような気もしました。全体的にミステリアスな詩ですが、 >あなたにとっては青春 >私にとっては非常事態 ここのフレーズが好きでコメントさせていただきました。
0哲学ゾンビみたいな詩ですね。 ふつうの人間にみえるけど、じつは意識(クオリア)が無い人間 そんな存在に望んでないのになってしまった怖い詩の様に思えました。
0