‪たばこを吸いたいがそれだけは最後の維持としてなんとか我慢している‬ - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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‪たばこを吸いたいがそれだけは最後の維持としてなんとか我慢している‬    

‪自傷のようにデータ通信量を浪費して‬ ‪聴くのは解散したバンドの曲‬ ‪動かぬ時間ほど輝くものはないから‬ ‪幼稚さへ開き直る代わり‬ ‪爆音は人に疲れを忘れさせるという先人の研究結果‬ ‪悪用しようと親指を押し続ける‬ ‪疲れとは一体なんなのか‬ ‪疲れの範囲はどこまでなのだ‬ ‪占いの結果が芳しくなかったことも疲れとして処理したい‬ ‪自ら処理することを放棄して機械的に処理されたい‬ ‪処理することの疲れさえも処理されたいと願うこの夜は処理されない‬ ‪目を背けるにはあまりにも爛々と冴えている‬ ‪わずかな光もすべて掬い取って差異を露わにさせてしまう‬ ‪既読で止まった画面を何度も見返して疲れを自ら作ってしまう‬ ‪最大にまで広げられた音量は行き過ぎて無音へと回ってしまう‬ ‪誰も助けてくれない(そんな独白はいらねえよ)‬ ‪逃避する先があるのは子供までだと‬ ‪子供みたいな分際で決めつけて逃避先を放棄する‬


‪たばこを吸いたいがそれだけは最後の維持としてなんとか我慢している‬ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 13
P V 数 : 2771.7
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 36

作成日時 2020-02-19
コメント日時 2020-03-05
#テキスト
項目全期間(2025/04/06現在)投稿後10日間
叙情性74
前衛性11
可読性115
エンタメ20
技巧66
音韻33
構成66
総合ポイント3625
 平均値  中央値 
叙情性1.41
前衛性0.20
可読性2.23
 エンタメ0.40
技巧1.21
音韻0.60
構成1.20
総合7.24
閲覧指数:2771.7
2025/04/06 12時30分07秒現在
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    作品に書かれた推薦文

‪たばこを吸いたいがそれだけは最後の維持としてなんとか我慢している‬ コメントセクション

コメント数(13)
羽田恭
(2020-02-20)

疲れ果て 脳が壊れて 寝床行く 寝床行く 仏になるのだ 朝にまた 朝にまた 誰ぞが為に 疲れ果て (雛祭イベントで、五七五調でコメントしてます。) https://www.breview.org/forum_blog/archives/668

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渡辺八畳
(2020-02-21)

羽田さん ありがとうございます 短歌の内容が過去に私が作った詩(未発表)に似てて一瞬ドキッとしました

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藤 一紀
作品へ
(2020-02-25)

おはようございます。疲れを処理しようとすればするほど疲れがあるかないかが意識されてしまうので、その行為自体が疲れを呼び込むというのはまさに「自傷」だなあと頷くものがありました。けれども行為の主体である自分までは処理できないという皮肉がいちばん痛い。空白になれたところで一時的でしかないし。私ならここまでなる前に脳みそを煙に巻くために煙草吸ってしまうだろうなあ。それもまた自傷かもしれないけれど。ときに、煙草を吸いながらぼんやり考え事をしている時のような倦怠感に似た雰囲気を感じました。 《逃避先を放棄する》ところに「意地」の強さが出ていて「生きている」感じが表れていると感じました。

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渡辺八畳
藤 一紀さんへ
(2020-03-01)

藤一紀さん 返信遅れました。私は去年10月にたばこをやめてしまったんですよ。まか元々一箱で1週間持つような人間だったので禁断症状はあんま無いのですが、手持無沙汰な時に取る行動が一つ減ってしまったのが辛い。なにかにかまけるということができないので、自らの情況を嫌でもありありと見つめざるをえなくなる。ただ、その辛さを享受することが罪滅ぼしかなとは感じましてね。

0
渡辺八畳
さんへ
(2020-03-01)

クヮンさん お久しぶりです。「維持」は怪我の功名すね。一気呵成に書き上げたやつなので見返さなかった 詩中の行為を書きつつ思い浮かべていたのはリストカットですね。あれもやらないほうがいいが、少しだけ死に近づくことで逆に生を感じられるらしい。

1
いすき
作品へ
(2020-03-01)

「処理」の連発は疲労困憊の末の思考の堂々巡りの描写として読みましたが、単にそれだけでなく、読んでいる側が実際に疲れてしまうところに文章として書かれている以上の表現が込められているのだと思いました。また‪「誰も助けてくれない」というほぼ未処理のままの感情のむき出し、直後の突っ込みも疲労と堂々巡り(というか永遠の反復横跳びなんですが)めいています。 ひょっとして、独白調と説明調(っていう言い方で合ってるか分かりませんが)がグラデーションで共存する構成も疲労の作為かもしれないと思いました。

1
渡辺八畳
いすきさんへ
(2020-03-04)

いすきさん >読んでいる側が実際に疲れてしまうところに文章として書かれている以上の表現が込められているのだと思いました ここを読み、筒井康隆の『虚人たち』を思い浮かべました。この小説は作中主体の行動描写と作中での時間の流れが等しくなっています。通常の小説ではたとえば主人公が寝たら再び起きるまで時間が飛びますが、この小説だと寝てる時間も反映されます(そのため気絶している間は空行です)。つまり読むのにかかった時間がそのまま作中で流れた時間なんですよね。 超メタフィクションと言うべきか、作品内の世界と現実がダイレクトにつながってしまう。それを極められたら強いですね。

0
トビラ
作品へ
(2020-03-04)

「現実」ってやつは、最強の対戦相手だ。 どこまで逃げても追ってくる。 誰も代わってくれはしない。 ときに強烈な一発で心を砕いてくる。 あっという間にノックアウトだ。 そんなやつとまともにやりあうには、健康な体が必要だ。 規則正しい生活 栄養のあるちゃんとした食べ物 適度な運動 カッターの刃も受けつけない、健やかな肉体で、 「現実」と真っ向から取っ組みあう、 鮮烈な火花を見せてくれ。 トビラ・ザ・ヘヴンズドアーより

0
ミリウェイズ
作品へ
(2020-03-04)

どうしようもない現実味を帯びた詩として、なにか染み渡ってくるものがある。(そんな独白はいらねぇよ)、との部分に、何か息苦しさのような、自嘲のような感情があるように思えた。

0
渡辺八畳
トビラさんへ
(2020-03-05)

トビラさん 最近の詩人は生きづらい生きづらい言いまくりで戦おうとせず、戦っても決して反撃してこない「戦争」だ「原発」だ「改憲」だってやつだからよくねえ。てめえの眼の前にあるやつと戦えってんだ、ねぇ!

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渡辺八畳
ミリウェイズさんへ
(2020-03-05)

ミリウェイズさん 生きづらい、って素直に言える人は逆に強いすよ。弱さを露わにして保護を受けられますから。それができない人へは福祉はやってこない。まして自分の内側から声を押し殺してしまう人に天使はやってこない。ただ独り荒野を歩むしかないんですよね。

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トビラ
渡辺八畳さんへ
(2020-03-05)

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トビラ
渡辺八畳さんへ
(2020-03-05)

(何か反映されてないようなので、もう一回送ります) 渡辺さんって、たしか漫画に詳しかったですよね。 僕は日本橋ヨヲコさんが好きなんですよ。 それで、日本橋ヨヲコさんの「バシズム」という初期短編集の「ギアボイス」という短編にこういう会話があるんですよね。 A君は来春大学受験を控えています ふんふん 彼の目標は最難関と呼ばれるT大学に合格することです そりゃまた豪気な ただし彼の普段の成績から判断すると現状のままでは合格の見込みはほとんどありません おそらく彼自身もT大に合格するとは思ってないでしょう じゃあ何で受験すんの? 「T大が難しかったから受かんなかった」って言えば恥ずかしくないからさ ━━お前は そんな奴じゃねーよな

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投稿作品数: 1