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花やかな嘘
人工の球根でなければ 造花は綻ばぬでしょう 私は花やかな嘘を売る 月経の薔薇 羊水の勿忘草 精液に濡れた紅椿 吊り下げられた花の死体 百合の温室で死ねると思うか やがて屍になる君を病室に飾る
花やかな嘘 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2158.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 25
作成日時 2020-01-27
コメント日時 2020-02-06
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 10 | 10 |
前衛性 | 4 | 4 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 3 | 3 |
総合ポイント | 25 | 25 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.4 | 1 |
前衛性 | 0.6 | 0 |
可読性 | 0.1 | 0 |
エンタメ | 0.1 | 0 |
技巧 | 0.7 | 0 |
音韻 | 0.1 | 0 |
構成 | 0.4 | 0 |
総合 | 3.6 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
目に浮かぶ情景が耽美的で惹かれました。人工の球根という言葉が生と死の矛盾のようなものを感じられてとても好きです。
0栗虫幼子さま コメントありがとうございます。読む人の中にある最もうつくしい花の情景を思い起こさせるような詩が書けたらなぁ、と思いながら書き記したので、栗虫幼子さまの脳裏に浮かんだ情景がうつくしいものであれば嬉しく感じます。 「人工の球根」「造花」などに代表される「生の紛い物」「生きているのに死んでいる」といったモチーフが好きでついつい気合を入れて詩の中に忍ばせてしまうので、そこに着目していただき書き手冥利に尽きます。ありがとうございます。栗虫幼子さまが感じてくださった「生と死の矛盾」ということば、わたくしもとても好きです。いじらしくてみじめで。
0花という可憐なものと、性という対照的なものを上手に組み合わせて、えもいわれぬ世界観を出している詩だと思います。 猟奇的な空想に耽っている気分になりました。
0美しいものを美しいまま、ずっと自分のもとにおいておきたいという心情を感じました。
0石碑さま コメントありがとうございます。「花と性」は仰る通り対称的なモチーフだと思っていて、眩しい新月の夜のような、昏い小春日和のような、そんなものを目指して書き綴りました。片方のモチーフに憎しみを抱きながら書いたので、そこから生まれ出た猟奇的な感覚を少しでも共有できたのなら嬉しいです。
0いまりさま コメントありがとうございます。ご推察の通りその通りで、「美しいものを美しいまま、ずっと自分のもとにおいておきたい」というのは詩というよりわたくしが日々そう思いながら暮らしていることなので、綴った文字から自分を見透かされたようでドキリとしました。もっと自己を混ぜず、技巧的に自分の脳味噌の中にあるうつくしいものを詩にぽとぽと落としたいと思っておりますがなかなか難しいものですね。見透かしていただきありがとうございました。
0タイトルがとても魅力的。
0どこかグロテスクで、どこか耽美。 いい作品だと思います。 最後の文が効いてます。
0すでに言及されていますが、タイトルは秀逸です 計167の投稿があった1月、アーカイブより選んでコメント入れていこうとしたらまずタイトルにパンチがあるものが有利。「花やか」は十分に強い。 一方本文は「●●の◯◯」という名詞の直結が多く、少ない行数でありながら表現に単調さを感じさせてしまっている。名詞直結は手軽に詩的な表現ができるが、やはり多用はいけない。「花やか」レベルのひねりをあと一つ二ついれられたらグッと良くなる。
0前半のどこか無機質な感じと、後半の生々しさが上手い感じに調和して、とても好みです。
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