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Burning petals fall into the huge well
君らは直ぐに 裏を取りに奔走する 感情的には間違ってないけどもうたくさんだ 君らは直ぐに ありもしない施しに縋る 本能的にとても正しいけど 代わりに地獄に落ちた僕はそれなら とても強いって考えてるんだね ここからは見えない 幾万幾億もの閉ざされた扉 締め出された動物たちが全て 正気を失ってこの庭まで駆け寄ってくる 撹乱の絶えない土 何度も何度も踏み荒らされた土から 数え切れないほどの月日を経て 数え切れないほどの花が咲いた 今 そして僕は そのいくつかを抱えてトーチに見立て 羊飼いであることを辞めようとしている トーチの光をめがけて 動物たちが相変わらず突進してくる 残念だったね 庭から続くこの階段は 今や 人間以外が足を掛けようものなら もれなく崩れて呑み込んでしまうのさ 施しはもう終わりだ あとは君らでなんとかしろ ……それでも 最後に敢えて言うよ 這い上がって来い、って その力があるのなら そこからでも振り絞って来い、って 優しさを 全て突き放した声で
Burning petals fall into the huge well ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1288.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-01-04
コメント日時 2020-01-24
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
題名は、「燃える花びらは巨大な井戸に落ちる」で あってますでしようか? すべての人に盲点というものがあるのだそうです。人の目の構造には見えない点があるそうです。本人は、とても正しいことだと思っている事柄。それは、本能的に正しい。しかし、きっと そこには盲点がある。見えていない事柄があっても、本人には きがつくことが、できないんだと思います。 人は見ようとしたものしか見えない。だから なにも見ようとしない人には なにもかもが見えない。だから、しらずしらずのうちに閉じてしまった幾万幾億もの閉ざされた扉って、実際にあるんだろうなと 思わせていただけました。 灯を持つ人にしか、見えないことがあるのだと思います。なにせ、その人の周りだけは明るいでしょうから。 灯を持つ人を失った獣たちは、路頭に迷うかもしれません。 人々は燃える花びらのように 巨大な穴に落ちてしもうかもしれません。 そして、それでも きっと、這い上がると思いました。 というか、這い上がることはできる気がします。 人には盲点があるけれど、 盲点があるのがわかっている人が灯を掲げていたという事実だけは理解できたなら、 それだけを頼りに、(私は、) 人間だもの 這い上がろるぞ。(って、思いました。) 上手く言えませんが、勇気をいただけました。ありがとうございます。
0古い作品をサルベージしてくださりありがとうございます。 おっしゃるとおりで、人間とは何人も見たいものしか基本的に見ません。この地獄に落ちた作中主体も、おそらくその瞬間かなり大勢から存在を無視されています。 結局実際に這い上がれるかどうかは作者が保証できることではないので、このような終わり方になりましたが、何か肯定的に受け取れるような読みがるるりらさんの方でできたのであれば、それは良いことなのだろうなと思います。
0書き忘れていました。タイトルはおおよそそんな感じの意味でとっていただいて差し支えありません。
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