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草々
もういない君の名前を呼んだ。 夜に沈んで、返ってくる声はもちろんない。 もういないんだから当たり前だ。 でも返ってくるんじゃないかって、何度も呼んでみる。呼んでみる、けれど。 無駄なことなんだと、わかってもいる。 あの日雨雲に乗っていなくなった君に、もう私の声が届くことはないだろう。 おかげで空はこんなに晴れている。 ああでも、もしかしたら、雨の日に呼んでみたら、届くことはあるかもしれない。 ……なんてとりとめのないことを思いながらまた、君の名前を呼ぶのだ。きっと何度も。 どうせ届かない。わかっていても。
草々 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1573.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 32
作成日時 2020-01-02
コメント日時 2020-02-25
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 5 | 0 |
前衛性 | 3 | 0 |
可読性 | 5 | 0 |
エンタメ | 4 | 0 |
技巧 | 5 | 0 |
音韻 | 5 | 0 |
構成 | 5 | 0 |
総合ポイント | 32 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 3 | 3 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 4 | 4 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 5 | 5 |
構成 | 5 | 5 |
総合 | 32 | 32 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんばんわ。 昨年は、災害が おおくありました。 知人の地域も 台風で 大変だったようです。昨年に かぎらず、近年は災害被災地の多さには 驚いています。 もしかしたら、被災をされて 悲しい置き物で書かれておられるかしら。と、思いました。もし、深読みのしすぎでしたら すみません。 いずれにせよ。大切な方を亡くされた方にとって、言葉が杖となり、力となることを、祈らずには いられません。
1誰も急いでくれなんて言ってないのに 天災はいつも慌ててやって来ます そして、滅茶苦茶にされてしまっても 私達は休ませられることなく 止まる事もなく時間が明日へ運んでいきます そうすると、置いて行かれた人との距離がどんどん生まれてきます。 個人として3・11の経験があり その辺の無常さと悲しさを感じました。 涙そうそうです。
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