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散髪
朝焼けの声を聞いた ぞわぞわとたなびく 梅雨前の緑 昨日から 受け継いだ 艶やかな 黒髪を ばつりと 裁つ 切り捨てられた いつかの私の残り滓 あまやかな 爪の先に そっとからむ ひそやかな感傷
散髪 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 860.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-07-01
コメント日時 2017-07-05
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
静かな視界さん レスありがとうございます。以下に想像の余地を残しつつ描写をするかを追求してます。
0自分の中ではあきら詩のなかで今作が暫定一番の作品ですね。 毛や爪って臓器や皮膚とかよりかは完全に自己ではないというか、他人としての要素を持つものに思えます。それは日々身の外へ外へと伸び逃げようとしているからか。しかしそんな彼らこそが伸びることで自己に時間経過を知らせてくる。 伸びた爪や髪の中には時間が内包されているんですよね。昨日までの自分がそこに宿っている。 ちょっと書いてて自分でも意味わかんなくなっちゃったけどそんなかんじ。
0祝儀敷さん レスありがとうございます。そうです。昨日までの自分が、その残り滓が、髪や爪にはあって、 それを切り捨てることによって自分を更新していくんです。
0あまやか、ひそやか、という言葉の持つ質感や音韻に惹かれつつ、その内容、感受する感覚を、もっと体感で表してほしい、そんな欲を覚えました。たとえば、淋しい、と言われた時、どんな風に?と問いかけたくなる、その具体性の部分、といえばよいでしょうか。 〈梅雨前の緑〉という自然景と、つゆまえの、という音の響き。緑の黒髪、という言葉を背後に潜ませつつ、〈艶やかな 黒髪を〉と、自らの肉体に引き寄せていく。 自分自身の身体の一部が、昨日からそこにあり続ける、ということ。その認識に、驚く感性を持っている、ということ。その過去の自分、過去の時間を切り落としていく、という行為に見出す意味。非情に魅力的な題材だけに、ひそやかな感傷、と、定型的なフレーズに収めて行ってしまうところが、なんとももったいないような気がしました。 増殖していく自然と連動するように、「わたし」の意識とは無関係に増殖していく髪の毛、伸びていく爪、に対する、違和感はないのか。違和感ではなく、感嘆や讃嘆があるのか。「わたし」は取り残されているのに、体だけが今日を、明日を生きている、という乖離の感覚はないのか。あるとしたら、そこには安堵があるのか、不安があるのか・・・などなど・・・すみません、ちょっと突っ込んだことを書き過ぎているかもしれませんが・・・鋭敏さに共感する部分が多々あるので、このようなコメントになりました。余計なことであれば、スルーして下さい。
0非情に→非常に です、誤変換。
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