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pounding
むねのなかに埋め込まれた ちいさな愛はときどき 思い出したように疼く 忘れていたのを責めるのか ノックするように 不規則な波形を描いて きみの心に触れた時の あの不思議なドキドキは 間違いだったのかもしれない 月明かりに影が跳ねて 吐く息が弾んでいた かすれ声は揺らぎ 躍る文字に胸騒ぎがして のぼり坂のてっぺんから 遠雷をじっと聞いているうちに 視界すべてが薄紫色になった あの光が むねのなかで 今も途切れることなく 脈うつ為の信号になったのだ
pounding ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 3063.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 3
作成日時 2019-11-13
コメント日時 2019-11-29
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.5 | 0.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1.5 | 1.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
>かすれ声は揺らぎ >躍る文字に胸騒ぎがして なぜかすれ声なのか、なぜ文字なのか、 この点が上手く自分と作品が合致しなかった。 坂道のてっぺんから聞く遠雷、が印象に残った。その時の姿勢がじっと聞く、というのも、いいなと思った。虎か。いや人か。
0舜舜さん お読み下さりありがとうございます。 ご指摘の4連目の部分は、3連目にある >きみの心に触れた時 の記憶であると同時に、タイトルとも関連しています。 5連目は実体験を描きました。子どもの頃、夕立に遭いびしょ濡れになりながらも稲妻の美しさに立ち尽くしたのです。 虎の子でしたでしょうか笑
0結構好きな感じの作品です。 愛だの恋だのをテーマにした作品ってどの媒体でも異常なほど溢れていると思ってます。 で、じゃあわんさかある恋愛系作品と比べた時にどう差別化をはかっていくのかが重要だと考えているのですが、本作はありがちなようで微妙にズラしてくるストーリーや言い回しに独自性を見出す事が出来ました。 特に、 > きみの心に触れた時の >あの不思議なドキドキは >間違いだったのかもしれない きみの〜ドキドキは、まではストレートな恋模様を想起させられるのに、間違い〜で違和感を与えてくるような詩句。このズラし方が魅力的に感じます。 最後の「脈うつ為の信号になったのだ」は、個人的には主人公が結果的にどう感じているのか、隠したまま終了しても面白かったような気もします。
1ふじりゅうさん お読みくださりありがとうございます。 この詩は珍しくタイトルが先に決まりまして、pound(動悸)というイメージから想起したものを書きました。 自分の恋愛のことを考えると、どうも吊り橋効果のせいではないかと思うことがあります。 ご指摘の最終連 >脈打つための信号になったのだ ここはこの詩を書くきっかけとなったことと関係があり、どうしても書いておきたいと思いました。
0特になんの印象も残らない作品です。初投稿の作品も同様でした。じつは初投稿作にコメントをしようとして止めました。「ああ、なんとなくわかる情景」「ああ、何が書きたい作品なのかなんとなくわかる」という程度の感想をじつは持ちましたが、しかしそれをコメントするのではなくて特別な印象はないと書く。これを隠喩だと私は思っています。「なんとなく理解した」という気持ちが事実かもしれませんが、真意ではないということ。その真意を表すのに、理解したと書かないこと。 作品に沿ってコメントすれば、「あの不思議な」「あの光が」の「あの」で表し終えているところがイージーでありコメントするに値しない作品だと判断しました。 今書いている私のコメントで説明すれば「なんとなく理解した」が「あの」に当たります。私も「なんとなく理解した」の一言でコメントを済ませれば無難に終わるのですが、人前に書き残す文字を晒すのであれば何らかの痕跡を残したい。そのような理由から「特に印象が残る作品ではない」とコメントすることにしました。 ネットで詩を読み始めて3年が経ちましたが、素晴らしい作品に出くわしたことが少ないですがありました。素晴らしい作品に出合うことを機に、私にも書けるはずだと当初は励みに思えていました。しかしこのごろはとてもとても書けないと、自分を恥じてしまいます。私には見えていなかったのです。何もわかっていなかった。その稀な作品を書く作者は私よりも優れて作家としての生き様をされています。作家としての生き様、これはプロでなくても、です。びーれびの投稿者であっても素晴らしい作品を書く作家は優れた作家としての営みがあります。言い方を代えれば拘り、です。その拘りを持つに至るまでには相応の労苦があるのは察せます。その物心のうち心の労苦、つまり孤立することを恐れない、他人の誤解を恐れない、共感する人がたとえ皆無でもいいという執念、そのような覚悟が作家としての生き様だと思うのです。覚悟から生み出される作品は稀です。稀ではありますが、ネット詩と云われる場末にもあります。この掲示板でも見つけました。コメント欄には作品論・技術論を具体的に示して書くことが賢明なのかもしれませんが、技術的なアドバイスコメントも精神論(大嫌いな言葉ですが)もいづれにせよ、このコメントを読まれて、今後の何かの教訓にされると嬉しく思います。みうらの言ってることがどうこうではなくて、泣いてしまうほどに、思考を言葉へ変換する気力すら失くすほどに、悩まれるといいかもしれません。twitter等では味わえない面白い遊びだと思います。 長々となりましたが、個人的にコメントをお求めいただきましたので率直に書かせていただきました。
0弾む感じ。胸の中の鼓動なのかもしれませんが、愛や信号。ハートは心でもありますね。薄紫になった視界。遠雷は愛を仲介したのかもしれません。
1みうらさん コメントをありがとうございました。
0不思議な体験のことを書いておられると思いました。 世界に色があることの不思議を思いました。 どきどきは、子どもの頃の心を持ち続けている人の、大事なものなんでしょうね。 僕は、誰でもでしょうが、忘れてしまいますね。 完成度がどうなるかわかりませんが、少し説明を加えた方が良かったかとも思います。 でも、「ときどき」と「ドキドキ」は、鮮やかに心を打つ言葉ですし、最後の、「信号」という 言葉は、いいなあと思います。 この作品から、不思議さを、思うことができて、良かったです。そういう読後感です。
1五連目が特にいい。最終連で遠雷と薄紫色のイメージを爆発させられたら、さらに良かった。
1エイクピアさん お読み下さりありがとうございます。 そうですね、心の内というものは自分でもよくわからないものですが、鼓動が速くなったり乱れたりすることで感じることができます。 遠雷が愛を仲介する、イメージが膨らみますね。ありがとうございます。
0黒髪さん お読み下さりありがとうございます。 「ときどき」を平仮名にして、音だけでなく鼓動を響かせたかったのです。 「信号」はちょうど不整脈で受診した時に医師から受けた説明が興味深くて、出てきた感じです。 この不思議な体験を少ない言葉でお伝えできたとしたら、嬉しいです。 仰る通り、説明が足りないですよね。
0帆場さん お読みくださりありがとうございます。 やはり実体験はどれだけ時が経っても、ふとした瞬間に蘇るものです。 稲妻で薄紫色になるのは本当に一瞬のことで、仰るように爆発させることができたら、もっと壮大なイメージへと変化することができたかもしれません。 今後の詩作にアドバイスを生かしたいと思います。
0胸の中の小さな愛。で答えが出ていて後の文章にときめきが伝わらなかったな。 もっと比喩表現で小さな愛を伝えてくれた方が俺は好きです。
15or6さん お読み下さりありがとうございます。 ときめきませんでしたか。 「ちいさな愛」は呼び水であり、主題は別にあるのです。
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