こころ どこ こどく ろこ - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

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こころ どこ こどく ろこ    

わたしは神を信じない だから生まれた、心の、隙間何もないところに 何かある気がしてその空間を わたし と名付けるわたし 「まあ、そんなこと言ってるけど本当はみんな繋がってるよね」 とか言う人と、わたしはどうにも繋がっていない気がして、怖くて逃げ出したのだけれど、でも まあ、そんなこと言ってるけど本当はみんな同じだよね と思いたくない何かがわたしであるはずだった 臓器を投げ捨て、器官を投げ捨てたのち いや、やっぱり細胞も嫌だなあと願った何かがわたしであるはずだった 孤独なものは現実に存在しちゃいけないらしく、それでも孤独になりたい僕らが行き着くのは必然的にそこであって、ただ固くなった星に 重力も引力もなかったらいいのになあ こころ どこ こどく ろこ 燃えて、燃えて、燃え尽きて残った黒い残りカスを、わたしと呼びたくなくて一通り涙を流したとき、わたしにはもう何も残っていなくて 「これが孤独かあ」 なんてことはなくて、僕らは絶望的に誰かと繋がっていた。でも、厚着をすればそんなこと気にならないはずで、それでも暑苦しいのは雨のせい。窒素は鼻の穴を通り抜けるんじゃなくて、そのままわたしをすり抜ける 死んだって独りにはなれないけれど 生きていたって孤独のままだ わたしの死にはなんの価値もないから 心臓。右心室あたりが、なくなっている気がして、冷たい血が流れている 風邪をひいて、ぽんかんを食べて、眠る昼 逃げ場を求めて、昼の街を彷徨って 満員。そうでもない電車に乗り込む 孤独になって 孤独な私たちはみんなで同じ車両に乗って 「孤独だ」 とみんなで思った そのときわたしたち、本当に孤独になれた気がして 「あいしてる」 そう言えば、誰かが駆けつけて、応えてくれるような、希望的孤独 愛されても、咳をしても、死んでも 孤独 そしてわたし


こころ どこ こどく ろこ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 7
P V 数 : 2356.4
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 86

作成日時 2019-09-13
コメント日時 2019-09-14
#テキスト #アドバイス募集
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性1313
前衛性3030
可読性1818
エンタメ00
技巧33
音韻1111
構成1111
総合ポイント8686
 平均値  中央値 
叙情性2.61
前衛性60
可読性3.60
 エンタメ00
技巧0.60
音韻2.20
構成2.20
総合17.26
閲覧指数:2356.4
2025/04/10 04時08分17秒現在
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    作品に書かれた推薦文

こころ どこ こどく ろこ コメントセクション

コメント数(7)
三浦果実
(2019-09-13)

読む人によっては冗長に思うのかもしれません。削ってメタファーを埋め込むことも出来たのかもしれません。不完全なモノローグではあるかもしれませんが、これを書かなければ始まらない、というような情念を感じました。人に読ませたい、もっと読んで欲しいと願うのであれば、改稿を、あるいはもっと書いていかれるとよいと思います。どこをどうすれば、よいか、技術的なところをお知りになられたいと願うのであれば、他人の投稿作品に対して、ご自身が書く作品に対峙されると同様にコメントを寄せてみるとよいかもしれません。なぜならば、ご自身の作品を俯瞰視する力が、ある程度は養われるからです。失礼しました。

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ふじりゅう
(2019-09-13)

テーマがぶれていなくて、芯を感じる作品は好きです。 >「あいしてる」 >そう言えば、誰かが駆けつけて、応えてくれるような、希望的孤独 ここが痺れました。特に、ただの孤独ではなく「希望的孤独」とすることによる、本作における孤独のリアリティを感じました。

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的盧
的盧
(2019-09-14)

好きな詩です。 他の作品も是非拝見したいです。

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りりらん
りりらん
(2019-09-14)

》みうらさん アドバイスありがとうございます。確かに見返すと、余計な言葉が多くぶら下がっているところもあるなあと思いました。 自分の書きたいことと、詩としての技術を両立させるためにこれからも技術とか磨いていこうと思います。 》ふじりゅうさん 感想ありがとうございます。苦しいけれど、ちょっと心地いいような、孤独が昔から好きでした。少しでもそれが伝わったのなら、嬉しいです。 》的慮さん 感想ありがとうございます。これからもここで活動させて頂こうと思っていますので、よろしくお願いします!

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トビラ
(2019-09-14)

なんとなくですが、誰もいない体育館で、一人レイアップシュートを練習する少女を思い浮かべました。 作品の中に問いが感じられて、好きです。 ストイックな印象を受けるので、文体は硬くならない方がいいと思います。この詩が硬質だということではなくて、むしろ言葉選びは柔らかいと思うので、その柔らかさは大切にした方がいいのかなと個人的には思いますよ。

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りりらん
りりらん
(2019-09-14)

》トビラさん 「僕ら」のところは意図的に硬めにしてみましたが、 確かに、いわれてみると、 >臓器を投げ捨て、器官を投げ捨てたのち とか、硬いようなところも多いなあと気づきました。 良いアドバイスありがとうございます。好きと言ってくださって、嬉しいです。 のところは、硬すぎたなあと自分で思います。

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りりらん
りりらん
(2019-09-14)

ミスをしました! した2行、順番が逆です!!!

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投稿作品数: 2