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in the heart
微かに鳴るから 私の耳石が少し震える 眩暈のような 嬉しさ その手つきに 私が濡れていく 睫を落として 夢を炙る 肉のリズムに乗って走る 薄紅色の獣 睫の奥の迷宮が言葉の無い世界を言語に繋ぐ その血の一筋を飲み干して 赤い川に飛び込んで 彼らを思うとつい笑ってしまって こぽこぽと私の吐く泡が昇っていって 赤い透明に綺麗 光刺す水面から赤のグラデーション 君の指が降ってくるのを待っている ベッドの上 悲しくて滑稽な嘘のほんとがまかり通ろうとするから 私は微笑んで君らの頭蓋骨を剥がしてあげたくなる ぱりぱり ぱりぱり 君達の頭蓋骨にこびりついた夢、聴いたゲルヨ? 5、4、3、2、1 ぱん ! れりじょん 意識の嘘 命への憎悪 蜘蛛の巣めいて 突きつけあって もっと見せて ビルに蔦を絡ませ咲く巨大な花 花は死と隣合わせているから 死よりなお強いみたい 痛い内実に人差し指を突っ込んで掻き混ぜる もう駄目なのかぁ 堪えて? 幼い記憶で 鳴く人達 眇め眺める 海の色 空の光 私の目 冷たいような金属に反射し続ける 君の声 君の姿 土を裸足で踏んでごらんよ その嘔吐され続ける生を踏んづけてみなよ まだ生暖かい ぽろぽろ落ちる(醜い)涙を舐めてあげるよ 朝焼けの中を飛ぶ鳥 獣にさえなれない人 どうして違う歌が歌えることに気づかないかな? その意識が君の全てだと言うなら 鼻で笑って忘れてあげる 私は歌を歌いんだよ 君の首 君の足 小舟達の出航 魂が揺れる時 あ あ あ な た の 、 あなたの 歌 歌える? 聴こえてるよ ぜつぼーと朝のミルク みたいに 君の歌 君の仕草 火 君の生 私に刻まれ 私の中に響く まだ 睫を落として 夢を炙る 響く in the heart
in the heart ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1505.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 18
作成日時 2019-08-23
コメント日時 2019-08-23
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 2 | 2 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 18 | 18 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 2 | 2 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 2 | 2 |
総合 | 18 | 18 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
母性の詩であると読みました。 母性の聖性とエゴと、エロスと反エロスが一体となってズンズンと迫ってくる迫力がありました。 愛の受け手にも覚悟と力が要りますね。
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