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地獄
地熱発電所から下下に降りる 年間通して温暖で 土の臭いがしてしめっていて 居心地が善くて 趣味の合う亡者らと 夜な夜な 八景巡礼怪怪奇奇 私 地獄もけっこう好きだよ 寒くないし 極彩色も慣れればそこそこ ね 大丈夫だから その蜘蛛の糸しまってよ。 地下だからさ 磁場がおかしくって 電波がうまく入らない 君の糸電話 ここでは使えないよ 賽の河原で石を積み上げるのも 壊すのも 楽しいもんだよ 私 みょうごにち 身体が砂になってまたはじまるの ね 大丈夫だから 口寄せをしないで 名前を呼ばないで 私を 天国に連れてかないでよ。
地獄 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1914.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 8
作成日時 2019-08-02
コメント日時 2019-08-25
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 0 |
前衛性 | 1 | 0 |
可読性 | 3 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 0 |
総合ポイント | 8 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.5 | 0 |
前衛性 | 0.3 | 0 |
可読性 | 0.8 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.5 | 0 |
総合 | 2 | 1.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「地熱発電所」という日常的な言葉から、亡者、地獄、蜘蛛の糸……といった非日常的な言葉へ変貌していくのが、地下へ下っていくようで、かなりしっかりとした構成をされている詩と思いました。 普通なら悪いイメージのものと思われがちな概念が、良いものとして書かれているのは中々面白いことですね(もちろん、その逆も)。
0その蜘蛛の糸しまってよ。 芥川龍之介の糸とは真反対の心情が、ひしひしと伝わってきました!
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