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かげ
人形が落ちていきました 夏の、空に。 アイスクリームがとけるまで待てなかったのです。 お猿の絵をかいていた女の子が 「待って」 と ちいさくさけんで 人形をおいかけていきました。 木洩れ陽がふりそそぐ敷石道に うつくしい ふたつのかげがのこっています。
かげ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2334.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 41
作成日時 2019-07-07
コメント日時 2019-07-25
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 17 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 6 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 6 | 3 |
音韻 | 6 | 0 |
構成 | 6 | 0 |
総合ポイント | 41 | 5 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 3.4 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1.2 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1.2 | 0 |
音韻 | 1.2 | 0 |
構成 | 1.2 | 0 |
総合 | 8.2 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
夏は4と8、空は8の象徴です。
0童謡のような作品ですね。 少ない言葉で奥行きを出しているのがいいと思います。 >うつくしい ふたつのかげがのこっています この箇所が個人的に気に入りました。
0幻想的な作品ですね。 情景がとても綺麗に浮かびました。なぜ女の子が「お猿の絵」を書いていたのか気になりましたが、そんなことは些事だと合わせるくらい完成された詩だと思いました。
0ポエジーそのもの、です。最終行でうちぬかれました。いいなぁ。
0こんばんは。こちらにもいらっしゃったんですね! 羽衣さんの作品大好きです。 うまく言えないんだけど、羽衣さんの作品には私が大好きなある絵の空気感が漂ってるんです。 ジョルジョ・デ・キリコ「通りの神秘と憂愁」 https://www.artpedia.jp/2015/01/16/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A7-%E3%83%87-%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B3-%E9%80%9A%E3%82%8A%E3%81%AE%E7%A5%9E%E7%A7%98%E3%81%A8%E6%86%82%E6%84%81/ 短いのに、その奥の風景、登場人物の背景、はっと立ち止まって空想を膨らませたくなる魅力。 すごいなあ、と思います。
0おはようございます。昨日も暑く、コンビニでアイスを買って娘と食べたのですが。娘はアイスを持ったまま、私が開封するまで食べないで待っているようでしたので、言ったのです。「あちいけん、溶けるのがはええで。溶けるまで待っちょかんでもいいけん、早よ食べよ(暑いから溶けるのが早いよ、溶けるまで待っていなくてもいいから早く食べなさい)。」 その時この作品を思い出しました。《アイスクリームがとけるまで待てなかったのです。》てどういうことだろう、と思っていたのですが、実際には言うものなんですね。 それはともかく不思議な作品だなと思います。もはや解釈は必要なく、書かれた世界を、ちょうど目にした光景につい立ちどまるように、そのまま受け取って立ちどまっていればいいのだろうと思える詩だと思いました。
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