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救いようのないバカの缶詰
目障りなダイナマイトを補給するミラクル 流布した君のうわさあれこれ 劣等感を捏ねて丸めてフロントドア あこがれのあの人は住む世界が違うんだって 手練手管の限りを尽くしてもダメ 目障りなスタンガンを保存するミネラル 類義語で我々は説明されるようだ だから黙って見届けるだけ?冒涜! クロスした善と悪のちょうど真ん中に ニヒリストは恋愛遍歴が派手でも超えてない いきあたりばったりでわたしは倒れてばっかり 理性と野性が同居する魅力的な人になったら 楽をしていることに気付かず銃弾一発で崩れるね 眠い目をこする指がきたない 痛みにも種類があるって教育されたかったな 蔑ろにした嫉妬や羨望を褒めるとか 鴎に準え烏に従う遠回しな瑕疵が致命傷 浮かれているみたいで未熟な言語中枢が 我流を説いて駆け回り仕舞いに目を回して地獄絵巻 きみからきみが奪えたらそれこそ最強だよ 夜を軽く超え、朝を手早く片付けてから行く 組んだ手に救いを求めないで!不思議? ギリギリで理屈を構築してきみに宛てた手紙を読む 無限も有限もパッケージして私は今日も順調に稼働しています
救いようのないバカの缶詰 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 846.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-05-22
コメント日時 2017-05-25
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
今作は一読目から音読をしました。一節ごとにきっちり読める巧さが流石だなあと思いました。最近、そもそも詩というものは声に出して読むべき藝術なのではないかと思索しておりまして。話が逸れるのですが、他の投稿サイトと当サイトの明らかな差異、それは、リーディング系の投稿者が多く参加されているということです。今まで視覚アートとしての詩作品の投稿はあったけれども、朗読を前提とする作品が多く寄せられるのは当サイトが初めてだと思います。そんななか、タムラアスカさんをはじめとするリーディング系投稿者が、「視覚による読まれを限定にした作品」とした場合に、詩作品とはどうあるべきか、というような試行錯誤をしていらっしゃるのではないかと、見受けます。タムラアスカさんの過去の投稿作からすると、今作『救いようのないバカの缶詰 』は本来のリーディング者としての立位置に戻られた作品だなあと、感じました。特に、前作『Saveと私 』と比べますと歴然です。詩情が多くの読者に伝わる作品となっているだろうかと考えた時、無論、「詩情」とはなんぞや?という規定も抽象的なことですが、あえて、読者が感得するであろう詩情を想定した時、過去作の『生活残響』にあった詩情が薄まったような感があります。極私的な感想です。もう少し、『生活残響』で受けた私の感動を説明しますと、「きみとぼくの不思議な連鎖を」や「五線譜から外れた音符として永久に残す」などの一節一節が、読者である私を抉じ開けるように入り込んでくる強さを感じました。紙一重の違いであり、私のようなど素人の感じ方なので、参考にもならないと思いますし、印象論でしかなく申し訳ないのですが、少し踏み込んだコメントを書かせていただきました。投稿有難う御座います。
0三浦果実さん> コメントありがとうございます。 音読してくださったなんて光栄です。 この詩をつくるにあたってルールを設けました。自分が楽しみたいがためのルールです。この詩に関して言えば「詩情」や「読み手に伝える」などはほぼ無視しました。ルールを全うできて充実感を得た詩です。 なので「詩情が薄まった」というご感想はもっともですし、音読していただいたことが何よりの喜びです。 「読む」詩と「聞く(詠む、と自分では書きます)」詩には違いがあると感じています。朗読とポエトリーリーディングも同じ音読であれ微妙な違いがある。それはやはりテキストにあると思います。 どれも「詩」でありそれぞれの魅力がありますが、向き不向きがあるのではないかと感じていたりします。 しかし、耳で聞いて感動した詩が目で読んでも同じように感動する詩もたくさんありますし、逆もあるのでハッキリと線引きしなくていいとも思います。 三浦さんが取り上げてくださった「生活残響」はルビを振ることすなわち「読む」ことが目的でつくったので、「抉じ開けるように入り込んでくる強さ」を感じていただけてとても嬉しいです。 ちなみに「Saveと私」や今作はリーディング前提です。個人的な話になりますが、読む詩と詠む詩を分けて考えています。人様の詩を読む時もついリーディングをイメージするので固い頭を解さんと毎度必死です。笑 たくさんの人に共感してもらったり好意的な評価をしていただけると、イメージがよくなりますので、詩に目を通して頂ける機会が増えます。評価するにはまず読まなければいけませんし、読む行為は簡単ではないと思っています。時間もかかりますし。 でも、詩をつくるのは「面白い」「楽しい」と「自分が」感じるかどうかがにありますので、あまり評価を気にせずこれからもつくっていきたいと思います。 【「視覚による読まれを限定にした作品」とした場合に、詩作品とはどうあるべきか、というような試行錯誤】…確かに多少はありますね。わたしだけかもしれませんが。 逆に「聴覚による聞かれを限定にした作品」を意識してつくることはあるのかどうか、聞いたことが余りないので興味があります。 しかし、ここでお話するものではありませんね。失礼しました。 三浦さん、レスありがとうございました。
0女性の方かな?かなり煮詰めて書いている印象があります。時間がかかっているというか 細部まできっちり作り込んであるというか、すべてが殺し文句(キラー・フレーズ)のようにも 思えて、そんなストレートばっかり撃つのか!と吃驚しました。 女性の方か聞いたのは、詩の内容から作者を想像させる力が強い詩、といいますか 詩からまったく作者が感じられない作品もあれば、この人にしか書けない、みたいな詩が ありますね。この作品は後者だと思います。ありがとうございました。
0田中恭平さん> コメントありがとうございます。 当方女性でございます。 この詩をつくるにあたって一つのルールを設けたので、言葉選びや配置などあれこれ悩みました。 「全てが殺し文句」とは嬉しいお言葉です。 読んでくださりありがとうございました。 わたしにしか書けない詩をこれからも追求していきたいです。 鈴木 海飛さん> コメントありがとうございます。 スピードを感じていただけたのは嬉しいです。 この詩をリーディングする時には疾走感を意識しますので… カタカナに関しては、深い意味はありません。 正しく重視したのは韻ですね。リズム。 ちなみにここで使った「フロントドア」は、昨年引退された黒田博樹投手が得意としていた投球術で、右ピッチャーvs右バッターを例に言うと「右打者の内角ボールゾーンからストライクゾーンに変化していくボールのこと」を指し、これをイメージしているで「劣等感を捏ねて丸めてフロントドア」なのです。 ですが、読む人によってさまざまな反応があって当然ですし、「あ、これ黒田のピッチングかな」と気付く人がいたらちょっと嬉しいな、くらいの気持ちですので、読み間違いも大歓迎です。 読んでくださりありがとうございました。
0初めまして。短い単語を部分的な箇所に突っ込むテンポに東京事変・椎名林檎の影響を感じました。お好きなんでしょうか。
0追記:熟語の感覚も同じくです。ここで、模倣と影響のどちらの語で評するか迷ったのですが、一応影響を受けているのではということで。
0湖さん> はじめまして。 コメントありがとうございます。 東京事変、椎名林檎さんともにとても好きです。 影響は少なからず受けていると思います。 やはり出ているんですね。恥ずかしいです。 読んでくださりありがとうございました。
0漢字とカタカナのバランスが絶妙に良くて、スピード感があるので一気に最初から最後まで読み切ることができました。他の方もおっしゃっていますが、椎名林檎さんの影響を受けていらっしゃるんだろうなと思いました(”教育されたかったな”の部分で、東京事変の群青日和の歌詞を思い出しました)。 twitterのほうではいつもお世話になっています、こちらでは初めて批評させていただきました。
0amagasasasiteさん> コメントありがとうございます。 リズムやスピードを意識しながらつくったので、一気に読んでいただけて嬉しいです。 影響については…ほんと恥ずかしいです。 当事者は無意識でも賢い人には見えているという事実。 いやぁ、恥ずかしいし情けないです。 こちらこそ、Twitterではお世話になっております。 批評してくださり、ありがとうございました。
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