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テクジュベリグラフィティ
「せかいでひとりになってもうたえるかな」 「いつも何かを忘れている気がする」 「自由研究でクリスマスを調べた。サンタクロースはいるってことが分かった」 「アーメン」 「証明を求めます」 「そんな名前の神はいないんですよ。消滅したんですよ」 「でも、あなたの本を持っている」 「読めなかった」 「あなたはまだ飛んでくれていますか」 「私達のために飛んでくれますか」 「ここにいない証明を探している」 「ゴーグル。応答。感度。100パーセント。風。風。風。知能低下。急降下。開始」 「あたしは天才だからね」 「ね、飛べないよ」 「水色と緑の間の色」 「1170」 「あ、空」 「の合成音声と自動作曲なんかで泣けた」 「ラジオ、ジングルベル、ノイズ」 「あんな本、本当はなかった」 「でも、読んだ」 「本当の俺は、宇宙人じゃない、本当の俺を」 「間違った名前の人が」 「ここにいない証明を探している」 「基地の外のパイロット」 「なあ、薄いと思ったか? 薄っぺらいと思ったか?」 「現実はこうだ」 「墜ちていくから砂漠が、きれいだ」 「お前は」 「神は」 「あたしは」 「イイッケエエエェェエェア!!!」 「世界で一人になっても」 「タンバリンみたいな顔」 「しろよ」 「誰か、笑いなさいよ」 「笑って、祈って、刺して、蹴飛ばして」 「て て て て」 「天道になってやるよ。だから歌ってないで証明してみろよ」 「応答。気圧低下。停止。応答。知能低下。停止。応答。生命反応。停止。応答。記憶消去。停止。記憶消去。記憶消去。停止。応答。神。神。神。飛べ。飛べ。どうぞ飛べ」 「スカジャンを着る」 「無線を切る」 「いつも何かを忘れている」 「そして君は特攻する」
テクジュベリグラフィティ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 982.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-05-18
コメント日時 2017-05-23
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
星の王子様ですね。そして私には2人または複数人で交互に語り合っているように読めた。なので筋肉少女帯の「サンフランシスコ10イヤーズ・アフター」(https://www.youtube.com/watch?v=Irp3InP2sqo)という曲が頭に浮かんだ。 前半がダルくって残念なのだが、 「あんな本、本当はなかった」 「でも、読んだ」 から加速度が増し、あとは激情していきそのままラストスパートに至る。後半はとても良いのよ。だからそこまで読ませるための丁寧な導入が欲しい。ってのは最初当たりはあまり隠喩的なものを控えた方がいいかもしれないねってこと。 んでも、一回最後まで読んだ後だとこの前半部でも良いような気がしてくる。 初読がね、なんか悪かった。なんでなんだろう。
0歯切れの良いリズムが、心地よいのですが、心地よいがゆえに、サクサク読んでしまうと、作り込まれた内容を、汲み取り切れないという、二律背反を感じました。
0これは自分的には傑作だなと。 どういう点がと申しますと、元ネタは無論サン・テグジュペリなんだと思うんですけれどもね。 この詩の中に、「神とは」「人間(あなた、本当の俺、あたしと様々な人称で書き分けられていますが・・・)とは」 そして「飛ぶとは(=死とは)」と言う、哲学の最大命題がきちんとインプットされているんです。 そして単にそれがコラージュされているだけではないと、私は感じました。 最後の三行、「無線を切る/いつも何かを忘れている/そして君は特攻する」と言う、この歯切れのよいリズムの中に、 「基地の外のパイロット」の生きざまが見えるのですね。 ここでは、死に様と言う昔の言葉を使った方がよいのかとも思いますが。 どう、死んだら良いかと言うのは人間の永遠のテーマですから。
0かっこいい。週刊少年ジャンプみたいな熱っぽさを感じた(今の少年ジャンプは正直言って青年誌)。
0閲覧・評価、本当にありがとうございます。 祝儀敷様 前半が説明で冗長になってしまう傾向はあります。この詩は勢いで書いてあまり推敲しなかったので、全体のバランスが崩れていたところがあるかもしれません。どう纏めていくかは、検討します。もう少しボリューム増やせばよかったかなとは。「サンフランシスコ10イヤーズ・アフター」聴いてみました。とても良かったですね。まさしくこういう感じを目指しています。ありがとうございました。 花緒様 色々なタイプの詩を書いてみているのは最近の漫画などの影響が強いからだと思いますが、雰囲気に頼っていて表面的なところが否めないのが悩みの一つではあります。こうして読んでいただけるのはとてもありがたいことです。ありがとうございました。 鳩村様 そうですね。グラフィティということもあり、どちらかと言えば割とさらっと読んでいただければという意図で書きました。そういう意味でも、またストレートに伝わるように、美的なところをもっと詰めて作っていく必要があったかもしれません。ありがとうございました。 朝顔様 ずっと「テクジュベリ」だと思っていて、一か月前に「テグジュペリ」だと言うことを知ったショックから書いた詩です。朝顔様の読みは、自分の中でうまく形にはなっていなかったことでしたが、特に「死」について、間違いなく自分が意図していたことだと思います。ありがとうございました。 田中恭平様 マガジン派でジャンプはあまり読みませんが、かっこいい、熱っぽいと読んでいただけたのはとても嬉しいです。ありがとうございました。
0初見全編が会話形式で、複数の人間がどうにも噛み合わない話をしている風にも読めます。 それはあたかも舞台上で何人かの役者が好き勝手にセリフを喋っているようであり、注意深く読めばこのノイズ、何か像を結びそうなのですが。。。 応答しているのは誰だろう、神、俺、君? 「いつも何かを忘れている」この言葉の使い方がとても印象的です。 この詩一人の人間の独白にも読める。 そもそも詩を創作する時は当たり前にそうなのですが。 神を探して求道している姿のようでもある。 「そして君は特攻する」の「君」は第三者的に見た自分のようです。 空と地、他者と自分、神と人、全てが曖昧になってしまった世界のようですね。
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