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さざんくろす
さざんくろすはここからでは見えないな 僕は見ないまま死んでしまうのだろうと思うよ 肝心なのは僕が死ぬことで さざんくろすを見ないことではないってわかっているのに それが悲しくて眠れなくて。今夜は こんなに切ないのはさざんくろすが真実の愛の隠喩だからなのか? と考えたらぞっとしたけど そんなはずはない、と思い直して、 また ね返りをうって、ないものをないままの形で見る さざんくろすの下で、僕は女の子のおっぱいをいじくりまわしていて しかも喜ばれているっ さざんくろすの舌で、いろんなところを舐められて とうぜん喜んでいるっ 真実の愛 さざんくろすは記号としての意味の総体の、ある一部分で 僕を死ねばいいものとつめたく定義しているだろうけど そんなことに関係なく 世界のどこかのぜんぜん知らない犬とおんなじタイミングで僕は死にます ねつれつにしぬ 真実の愛はいまごろ使用済みコンドームの口をむすんでテッシュに包んでごみばこへ捨てているし ビデでいん部を洗ったりしているけど さざんくろすはほんとうはただの星でほしで星で お互い何億光年も離れていて お互いのことをまるで知らないんだね こんにちは はじめまして あくしゅはしないよ 僕はもうしんでいて ぼくを作っている粒子と粒子のあいだは きが とおくなる くらい とおい あいしてる!
さざんくろす ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 891.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-05-15
コメント日時 2017-05-17
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
作品のみで、読むことが適切なのかもしれませんが、本作『さざんくろす』は右肩さんの本質的な何かを語っているようで。そう思ってしまうほどに、本作は「これはどんな人が書かれたのかなあ」と想像してしまいました。エロティックさとは、どれだけ、体感さが、感触が、受ける側の脳にインプットされるかだと思うのです。そして、その究極は、書かれた作者と一体になるということではないでしょうか。団鬼六が教師時代に教壇の脇で暇をみながら書いていたことは有名な話ですが、誰にも知られたくない隠されたものでなければならない物語であればあるほどに、LOVEですよね。なので、書かれた作者がどのような人なのか知りたい、という欲が出る読み方は正しい。(断言) 右肩さん、毎度投稿有難う御座います。僕、負けませんよ。。
0三浦さん、コメントありがとうございます。 エロティックが僕の本質なんでしょうかね?残念ながらストイックな生活を送ることを余儀なくされていますw 一回でいいから「愛欲に爛れた生活」っていうのを送ってみたいのですが。 よく読むとこれは「反エロティシズム」の旗を高々と掲げた新時代の理性主義文学、とならないでしょうか?ならないですよね。
0花緒さん、コメントありがとうございます。 まだまだ、お前らには負けんぞ、ゴラ! って映画だと、この後グキッとか腰をやられて、「オヤジさん、あんまり無理するんじゃねぇよ」とか若い人から労られるパターンですね。 どうせなら若い女の人から優しく労られたいです、反エロティシズムだけど。 文学的なコメントじゃなくてすみません‼️
0>真実の愛はいまごろ使用済みコンドームの口をむすんでテッシュに包んでごみばこへ捨てているし すみません、この一行だけでものすごく受けました。(失礼。) ありきたりな光景なんですけれども、仰りたいことが痛いくらい伝わって来ます。 これを女性側から言うと、「真実の愛は背中を丸めてコンドームをつけていてもどかしいし」とか(笑)。 >きが/とおくなるくらい/とおい/あいしてる!」 ものすごくストレートでいい詩だなと。ちんすこうりなさんの「青空オナニー」をちょっと想起しました。
0朝顔さん、コメントありがとうございます。 真実の愛は色々あってバタバタとお忙しなんですね。スナックで食べたおつまみのさきイカの一片が奥歯に挟まっていて、キスの前に何とか取り除こうと洗面所で必死に爪楊枝を使ったりもしてたんだろうな。白いスリッパにポツンとついた黄色いシミも気になるのだろうし。ご苦労なことです。 ちんすこうりなさん、一度読んでみたいです。しかし買いにくい書名だなあ。
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