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ショートトリップ
たゆたうなかに 律した たましいは在り それは以前の勝利で 手中におさめたものだ 血の争い なくてあるもの よぼよぼだもの 精神 でも精神は小さな自分だ 関係ない 今は土埃のなかで 土埃を濡らした雨のなかで 抱き合うことだってできる 瞼がふつふつ震え 去ってゆく 香水の香りよりもはやく 中心がないから こういうことになるんだよって 缶コーヒー ピキッって鳴らしてグイと飲む ぷはー そうか 俺には中心がない だから選択できない と 歩きすぎながら考えていると 引きずり気味な右脚は 小石を蹴った 小石は消えてしまった 貯金のように あゝ 煙草が吸いてぇ、 ってなりつつ境内を歩く 裏の 森に向かうために 謝罪の為に おまえだってそうなるんだ 頭を下げるようになるんだ 早いか遅いかでしかない 川が流れていた 滴っていた じぶんの顔は見えない 浅い川 ふっと笑っているじぶんは不気味だろう が 映らない どこに自分の体を置いてきたのか その中に欲望もあるのに いやらしさも、おとなしさも全部
ショートトリップ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1413.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 18
作成日時 2019-03-26
コメント日時 2019-03-30
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 4 | 4 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 18 | 18 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.7 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1.7 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1.3 | 2 |
音韻 | 0.7 | 0 |
構成 | 0.7 | 0 |
総合 | 6 | 5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
清書していない感じが、 嫌らしく感じないのはやはり叙情的に書き下されてるからだと思いました。
0悲惨な現実が想像される作中主体の、その悲惨さに対する余りにも中途半端な態度が気に食わない。私の全く個人的な心象の問題だが。
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