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雨に祈る
この橋を渡ったらもう戻ってこれなくなるような 霧のかかった町を、歩く 雨が冷たい 「そんなことはないさ、戻ってこれるよ そのための、あの道ではないかな? あと、 急な階段をのぼって息を切らしているうちは まだ生きていることがちゃんと分かるから 大丈夫だよ」 おりるときは足が笑ってしまうほどの 長い階段と 坂を削ってはめ込んだような土産物屋 どうしても非日常は結局 日常の中にあって いつかは戻ってこれるものだ ひとりでも ふたりでも 傘を持ったたくさんの人が すれ違い 石段の水が跳ねる 猥雑な山のふもとに 日常とそうでないものの境目があって 雨がそれを曖昧にしているのだ 「ほら、戻ってこれたでしょう?」
雨に祈る ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1230.7
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投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2019-02-17
コメント日時 2019-03-29
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
少しチープな謎解きスマホアプリのようなテイストを感じてしまいますが、「猥雑な山のふもと」などはっとする表現もあり、楽しく読めました。
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