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書を燃やせ糞虫
脳みそがくちゃくちゃと音を立てるので ばちゃっと洗い桶にぶちまけたら わらわらと我先にと 虫が這い出て来て 近くの岩陰に隠れたので こりゃ良いと其奴をかき集め 日当たりの良い枝に括り付け 何だか百舌の早贄の様だぞと思っていると 屍肉あさりの浅ましい鳥どもが 三羽ほど上空を旋回し始めたので 俺は近くにあった手頃な礫を そのうちの一匹に向かって投げつけると どうやら運良く羽に当たったらしく ばさばさと不恰好に暴れながら落下して来たので 首を引きちぎり滴る血を啜れば 心臓が破れるほど波打ち 髪の毛が逆立った 少し愉快な気分になったので そこらの山を走り回っていると そういえば脳みそが無い事に気が付いたので 洗い桶まで行ってみると とても頭に収まりきらないほどの 虫どもがのたうち回り 首のない屍肉漁りの鳥共が 愉快なステップを踏んでいる 俺は何だか馬鹿馬鹿しくなって そこらの川から砂金を掬うと 入るだけ頭に詰め込んで 腐った豆腐よりかはマシに動く様なので こいつで一丁儲けてやろうと 街の賭場へと繰り出した
書を燃やせ糞虫 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1057.3
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ポイント数 : 0
作成日時 2018-11-21
コメント日時 2018-11-27
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
書を捨てて街へ出るのを思い出しながら、 小気味よいリズムでおもしろく読みました。
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