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乾いた滑り
君は僕の言葉を 学がないとか 不勉強だとか 言うのだろうか 電子辞書から無理矢理に 引っ張り出して並べ立てた 小難しい単語ばかり 君はそうして守備を固めて 横に長い不恰好で小さな盾は 君の顔だけ隠しているけど 君の首から下は守れず 頭隠して他は隠せず 飛んで火に入る夏の虫でも LEDには寄ってこないよ 彼らには見える ホントの光が 君が奴になるとき 本を読めとか 菩薩を知れとか 言っただろうか 何もかにもを知ったふり すっ惚けてはしまい込んだ 姑息なほどにあっけらかん 奴はそうして森に隠れて 縦に長く不恰好に折れた木々は 奴をなんだかおどおどとさせる 奴の眼を覗き見しても 滑る気がして先が見えない 飛んで火に入る夏の虫でも LEDには寄ってこないよ 彼らには見える ホントの光が かくれんぼだってどちらかが 役をやめれば終わるのだから 君は君の脈略のなかに 奴は奴の脈略のなかに 僕は僕の脈略のなかに それぞれの脈略はときに交わり 君の思い込みから始まる歪んだ認識を 目の当たりにして辟易したり 奴の心から信じる僕と違う主義主張と ぶつかり合って疲れたり 多分そうして僕たちは 走行性を理解して 風に舞う落ち葉を拾っては その一枚ごとの違いについて 語り合う 語り合う 語り合う そこには僕らが言葉以外の何かで 感じるものなど存在しないよ 現実的な僕たちだから
乾いた滑り ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 941.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-11-18
コメント日時 2018-11-19
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
書いている問題意識はすごく親近感があります。 自分は直接的にまとめることが得意でないので、素直で親しい印象を持ちました。
0かるべまさひろさん 新参者の私にコメントをありがとうございます。問題意識というか、この詩の軸は、常にまとわりついて我々を困らせるものと感じています。
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