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個性
「個性を大事に」 ニュース番組が朗々と告げる 「個性を大事に」 トーストにマーガリンを塗る 「個性を大事に」 制服に袖を通す 「個性を大事に」 お下げ髪が鏡に映る 「個性を大事に」 玄関のドアを閉める 「個性を大事に」 お下げ髪が手を振る 「個性を大事に」 お下げ髪を揺らして走る 「個性を大事に」 ポニーテールが校門で怒られている 「個性を大事に」 私は今日も周りに呑まれる 「個性を大事に」 「個性を」 「個性を」 潰しているのは アンタ達じゃないか
個性 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 984.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-10-15
コメント日時 2018-10-23
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
リズムが一定で風刺も効いていて良いと思いますが、前半の行動の部分をもっと個性的に非常識的にしたほうが良かったのではないかなと思いました。トーストにトマトを塗りたくったり制服にセロリを通したり、片方だけアフロにしたり。で、後半でその伏線を回収して怒られて周りに呑まれたらもっと良かったかなと。そのほうがメリハリがあったのかなと思いました。
0拝見しました。 終わり方についてですが、個人的には「『個性を』」以降をカットした方がおもしろい気がしました。理由としては、最終2行がストレート過ぎる気がしたからです。いや、こういう表現をするとそれ自体は問題視できないですが、ある社会的な問題を軸に詩を作る際に、それを一直線に出すなら詩という表現方法を選ぶ必要がないと考えます。Facebookや自身のブログなどで大いに論理的に語れば良い。しかし詩という表現方法を選択する場合(もはやその枠組みに囚われるのも時代に反した思考なのかもしれませんが)そこに流れる詩情を駆使して、削る所を削り、主人公または情景に皮肉を与えることが最も効果的なのではないだろうか、という事です。詩とは隠喩によって成り立っていると考えています。その意味で私は、「『個性に』」以降は必要ないのではないか、そう考えたわけです(あくまで個人的な意見です)。 転じて前半から中盤部分に関しては文句なく良いと考えます。個性をテーマに日常の束縛を連鎖的に描く手法は斬新ですし、カギカッコの圧迫感と行間無しによって、ずんずん迫ってくるような圧力を感じます。
0読ませていただきました。一度目読み終わった際には、最後の突き放したような口調が、他者に向けられているのかと思いましたが、何度か読んでいると、むしろ「私」に向けられているのではないかと思い直しました。非難を発した「私」は、自らもまた非難されながら、今日もまた没個性的な日常の維持に邁進するのです。
0「個性を大事に」という音声的なリフレインと、その間に進行する視覚的な描写が交互に現れる構成はいいなと思うのですが、ふじりゅうさんもコメントされている通り、結論を言いすぎかなという気がしました。 何しろテーマが普遍的(個性重視って30年前から叫ばれているし…)なので、1行目でおおよそ言いたいことが分かってしまうんですよね。「私は今日も周りに呑まれる」というジレンマや「潰しているのはアンタ達」という非難がましい気持ちも。そのあたりは、匂わせるぐらいで十分なのでは、と思います。
0どうか周りに呑まれずにいてくださいね。
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