恨みたくない - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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恨みたくない    

俺は社会と世界を憎む だってもし誰かを恨んでも どこへも行けないだろう 歌い続けるのは 絶望と希望とがぶつかって 何かが生まれるといいからだ 誰かよ 俺を許してほしい 俺はお前のことをもう許した 俺は自分を憎まない だってそしたら俺は自分を嫌いで 自分自身が憎しみの塊になるだろう そこに責任やなんかがないことを 自分にも人にも認めるからさ 誰かよ いつも俺の頭に お定まりの傷のつけ方をするんだ 俺は一度も死んだことがない だって生を憎むなら やりかけのことをそのままにしていかなければならない 誰かよ 言わなくてもわかるだろ 俺の恐れるのは何か 俺が心を憎むなら 俺が怠慢を憎むなら 俺がまがまがしい運命を憎むなら 俺が折れそうな性格を憎むなら 俺が人たちを憎むなら 俺が誰でもないことを憎むなら 誰かの憎しみは 誰もの憎しみは どこへ行く おおそうさ太陽に 挑みかかるなら 涙で太陽を鎮火しようと できないことばかり考える 一生そのまま 一生このまま 夢よ俺を包む夢 捨ててきたこと ちょっと嫌いになること 再び挑む まだ死んでいない 幽霊は闇を住みかとして 窓の桟の影が投げかけられている ずっとずっとずっと ずっとずっとずっと 言葉のあるところ 影のあるところ 美しく捕まえられない時が過ぎていく 見上げるということは 絶望と希望の両方を 神のしっぽを 捕まえるということ 今までの嘘の全部が変われ 今までの嘘もそれほど魅力的なものじゃないさ 愉快じゃなくて必要だと思ってやってきたことさ 取り立てて言うこともない誰かよ お前の知ることは とても大事なことなんだ 太陽はただ一つ 憎しみも恨みも仕方のなさも 誰かが知っていること 俺だけではなく 俺と違うことも同じことも 望んだ全知 至ろうとすることは 狂った太陽に花はささげない 悲しむたびに数えてきた もう多い悲惨を 俺と一緒に泣いてくれ 興奮も沈静する 影もなくなる 夢を見てきた人々の顔が心に残る


恨みたくない ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 1215.9
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-09-14
コメント日時 2018-09-19
項目全期間(2025/04/23現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
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閲覧指数:1215.9
2025/04/23 22時36分34秒現在
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    作品に書かれた推薦文

恨みたくない コメントセクション

コメント数(4)
かるべまさひろ
(2018-09-15)

後半にかけて、激情的で印象に残るのとは裏腹に、 前半の、「俺」と他との構造から言いたいことを描こうとしていた部分と離れていってしまって、少し全体像がピンぼけしてしまって読んでしまいました。 「誰か」と「お前」と「人」と「人々」の関係を詩のなかで整理できたら、ぐっと読み込めそうです。

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黒髪
(2018-09-16)

かるべまさひろさん ご批評ありがとうございます。展開はできていたと思っていたのですが、ピンボケしてしまいましたか。 かっちりと意味を決めて書くことはしませんでした。それは、怠慢やいい加減ではないつもりだった のですが、うわごとのように見えたかもしれないなとは思います。人々の関係は、自分でもはっきりと わからないのです。その限界を突破できればいいな、と思います。どうも、考えるのが不調です。 参考になるご意見を下さり、ありがとうございました。

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るるりら
(2018-09-19)

おはようございます。 詩を読むという行為は、読むときの たまたまの感情や置かれている状況で 詩から書き手の心情や言いたいことが、読者に 届いたり届かなかったりするものですね。 わたしがこの詩をはじめて読んだ時の場合は、冒頭箇所だけを読むのがやっとで、なかなか次に進めませんでした。 わたし自身にも 恨みたくはない人がいます。  わたしも その人を恨みたくないので その人自身ではなく、その人を取り巻く社会と世界に恨むべき原因があるに 違いないと、思っていました。 「誰かよ 俺を許してほしい 俺はお前のことをもう許した」 わたし自身(るるりら)の場合は、一年ほど前に 土下座だって実際にしたりしてね。 相手が私をどんなに恨んだとしても、 俺(るるりら)が (るるりらではない他の)誰でもないことを、当人が憎みきるのは無理です。 わたしの冷蔵庫には ずっと 「あなたの   かわりは   どこにも     いないよ」 と、いう文字が 貼り付けられていたのですよ。わたしはとても へなちょこです。私には詩が書けない時期がありました。 でも、黒髪さんは苦悩の混沌を文字をおこそうと苦心されておられて、凄いです。 狂っているとしかおもえない太陽のような灼熱に花なんかが さらされると、 その花は 急速に萎えてしまうのは、常ですよね。 クールを探そうとしておられるこの詩に 私は励まされました。 戦っておられる詩を読ませてくださって、ありがとうございました。

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黒髪
(2018-09-19)

るるりらさん おはようございます。今日は医者通いです。ご批評、誠にありがとうございます。 俺が誰でもないことを憎めない、ということについて、よく考えてくださり、驚き、ありがたいと思いました。るるりらさんの思考力は、確かなところがある、と思いました。 >詩を読むという行為は、読むときの たまたまの感情や置かれている状況で >詩から書き手の心情や言いたいことが、読者に 届いたり届かなかったりするものですね。 これはありますね。日を置いて投稿することが、勧められるような、ことですね。 でも、その時の体験としてすぐ出したい時もあり、難しいことです。 >クールを探そうとしておられるこの詩に 私は励まされました。 落ち着いて考えようと、していました。 今は、過去のことについて思い出すこともそれほど頻繁ではありません。 だからこの詩も希望の詩という色合いを、僕の中では現在持っております。

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投稿作品数: 1