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【フル】かるべまさひろの選評<2018年8月分>
はじめのあいさつ かるべです。 僕はどこかでもっとひっそりしたい思いを持っています。 四月の頃にもどりたい、 でも、きっと僕は詩を書くしか、ないです。 詩を書く上で、 僕は持ち前の行動力で空も飛ぶのです物理で。 <選評> 8月は、どうでしたか。 技術的なことを選ぶのが僕の役目ではないと思うようになりました。 それは選評が増えたからこそ、だと思います。 つまり、「かるべが選ぶ」ことにタイトルができてきました。 僕はそれを憂い、重みから逃げたくもなりますが、 それでも選ぶと決めたので、言葉に更に見栄を張ることとなります。 怖いです。怖いけど、僕は野球観戦しながら和らげています。 詩は、今は僕のまさに傍らで寄り添っています。 【大賞候補作】 まとめのにがてなこどもみたいな、こどもっぽい、こと。 なつめ 8月2日 【優良作】 語り、手 なかたつ 8月31日 ぱらいそ 渡辺八畳@祝儀敷 8月29日 【推薦作】 ラ・ラ・ラ族 るるりら 8月20日 雨中遊泳 こうだたけみ 8月8日 しらやまさんのこと 夏 仲程 8月7日 てのひらに優しさが開かれる クヮン・アイ・ユウ 8月17日 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 大賞候補 まとめのにがてなこどもみたいな、こどもっぽい、こと。 なつめ 8月2日 はっきりと「女詩的」だと感じる。 一縷のわかりやすい「女子」としての自己語りが基礎として揺るぎないためだ。 皮肉としてそれを揶揄することは簡単だけれど、 この性に読者として突きつけられるのは、 この詩の身の削り方が、予防線なんて持たないからだ。 https://www.breview.org/keijiban/?id=2075 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 優良作 語り、手 なかたつ 8月31日 「手」はなぜだ。なぜ日本語の発明家は「手」を用いたのか。 「手」は物理的な「手」を越えて、 多くを持ち過ぎた。 https://www.breview.org/keijiban/?id=2228 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 優良作 ぱらいそ 渡辺八畳@祝儀敷 8月29日 八月が、良心に敏かった。 https://www.breview.org/keijiban/?id=2216 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 推薦作 ラ・ラ・ラ族 るるりら 8月20日 いろいろなことへ、口は憚られるばかりです。 それを人は世界や社会や大人だと揶揄するのですが、 僕は、なにかそこへの/そこからの避難口のようなものをよもや捜すのです。 いつから服を着ていたのだろう。 https://www.breview.org/keijiban/?id=2182 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 推薦作 雨中遊泳 こうだたけみ 8月8日 タイトルが逆にうまくないのだけが惜しいのだけど、 「もっと大きな何かを諦め始めている」 という代え難いアイデンティティをこの位置に置く衝撃が 今も残っている。 二連目までの優しい世界を根こそぎふいにされたのだ。 (しているのは紛れもなくわたしたちだが) https://www.breview.org/keijiban/?id=2120 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 推薦作 しらやまさんのこと 夏 仲程 8月7日 「茶店」のわびしさよ。 https://www.breview.org/keijiban/?id=2109 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 推薦作 てのひらに優しさが開かれる クヮン・アイ・ユウ 8月17日 「平和」がこの陸地には珍しいことがじわじわとやってくる。 何事もそうなのだが、反対のものというものが必然的に描かれることが多い。 「優しさ」のない感覚が今残っていて、夏の悲しみに冒されてくる。 https://www.breview.org/keijiban/?id=2172 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ おわりのあいさつ 観劇をするときと全く同じ現象で、読者のコンディションで右往左往することは多くあります。 僕は、どこかでやさしいものを、捜しているようです。 かるべ
【フル】かるべまさひろの選評<2018年8月分> ポイントセクション
作品データ
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作成日時 2018-09-12
コメント日時 2018-09-19
〈詩は、今は僕のまさに傍らで寄り添っています。〉この一行から成立する「選評」だと思いました。
0まりも 様 コメントをありがとうございます。 時の流れを泳いで、位置が角度が変わることはあると思いますが、僕は僕にしか言えないことしか言えないことを予防してしまっているような気もしますが、 「成立する」とおっしゃっていただき水が掬われさらりとしたような思いです。ありがとうございます。
0「僕は、どこかでやさしいものを、捜しているようです。」 この一文を見るに、普段私がネットに上げている作風だとあまりかるべさんとは合わないだろうなと思う。 優良に選んでもらった「ぱらいそ」はその点いくとネット上の私からしたらある種異質な作品であり、だからこそ選んでもらえたのかなと。 やっぱ色々な作風試してみるもんですね。ありがとうございました。
0渡辺八畳@祝儀敷 様 コメントをありがとうございます。 合う、合わないって不思議ですよね。ずいぶん昔は、「生理的に」とか意味わからんと躍起になったこともありました。 技術的な感覚、ではいつも尊敬していて、ラブ・ラプソディのような力業も好きです。 僕は自分の合う合わない自体はかるべ語では説明できるようにはしておりまして、「語」自体の選びだと思っております。句読点や副詞、配置や物語や情景は訓練すればかなり上達できる技術的な部分たと思っているのです。ただ僕が自分の言葉をかるべ語と呼ぶように、「語」は技術で用いると読者はわかってしまうのです。もちろん、それが大衆に好まれるとか売れるとかそういう尺度とは関係なく、かるべの人生に一滴二滴とはごろもフーズしてくるかな、どうかなという感覚を、合う合わない、と。 フル選評がにぎわっている時は、自ずとかるべにしか選べないものを、と思うものですね。ありがとうございます。
0かるべさんが、私の作品を大賞候補に…??びっくりしました…。びっくりして、今日は寝られそうにないです、ていうか、明日も学校ですよ、寝ないと汗 とっても嬉しかったです、が、もっと頑張らないとな、という気持ちの方が強いです。本当にありがとうございます!!この評に恥じないよう、これからも頑張りますm(_ _)m 追記 本命の受験まで、あと少しなので、コメントなどの活動が疎かになるかもしれません。本当に申し訳ないです(*・ω・)*_ _)
0推薦 ありがとうございます。 いつから服を着ていたのだろう。と ふとしたときに あ また考えていたと思う私がいます。
0なつめ 様 コメントをありがとうございます。 人生が第一です。ビーレビ自体はゆったりと構えて待っている存在ですので、陰ながら応援しております。 るるりら 様 コメントをありがとうございます。 痛みや悼みや傷みが「服」のやわらかい生地感に僕のなかで今もつながっています。ありがとうございます。
0かるべまさひろさん、拙作を推薦に選んでいただきありがとうございます。 タイトルがうまくないとの率直なご意見、爆笑してしまいました。ダジャレを言うのは誰じゃ。我じゃ! いつもならタイトルに寄せてもっと言葉遊びをする(そのほうがタイトルが悪目立ちしなくなる)のだけれど、これを書いたときはこういう気分だったんです。バランスってむずかしい。ちなみに、私はタイトルも気に入ってます。笑。 かるべさんは、まりもさんと同じように、ここに描かれた子供たちを一般的な子供に当てはめて読んでくださったようですね。これを書いた四年前は自分もいずれは子供を産むのだろうと漠然と思っていたけれど、高齢出産の年齢に突入したうえ病気して妊娠の可能性がほぼない生産性の低い身となった今は、別にそれでもいいんじゃないって思える人が増えてくれたらいいなあと思っていたりします。右に倣えができないことに不安を覚えるのではなくて、できなくってもいいってやさしい空気が、子供たち(今の、そしてかつて子供であった大人たち)を自由に泳がせてくれたらいいですね。ありがとうございました。
0こうだたけみ 様 コメントをありがとうございます。 心にはいつも自由に泳がせたいですね。 いろいろな詩があるようにたくさんの生き方がありますよね。自分も子供を持つかもと小学生の頃は考えていましたが、今は宝くじがあたったらアメリカで代理出産したいとか考えています。 素敵な詩を、ありがとうございます。
0かるべさんへ 自由について最近私が考えていること。何かが起こるその時々で、その時点の自分にできる最良の選択肢を自らの手でつかめる、というのが自由ってことなんじゃないかなと。まあ、私の考えなんてコロコロ変わるのだけど。 代理母出産、すてきですね。もし女の子だったら、初潮がきた時「市役所から来た保健のおばちゃんでーす」とか適当なこと言いつつ飛んでって、ナプキンの使い方とか教えてあげたいくらいには協力したいです。 宝くじ当たるかなあ。なんて、そもそも買わないくせに口だけの人。笑。 こちらこそ、ありがとうございました。
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