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散歩中の心象スケッチ
銀杏の葉のサプリメント買って呑んだ これで少しは頭がクリアになるかしら 詩がいつまでもわからない ぼくが詩だと思えば それは詩でよろしいでしょうか 今のままでは満足できず 遠く突き放すように意味だけが死んでいきます どこからか産声が聞こえるようで ぼくは昨日と明日の間に佇んでいます 息を潜めじっとするサバンナのライオン のようにぼくの頭はだんだん クリアになりつつあるが 今のままでは満足できず 感覚と意識がちぐはぐする今日この頃です 遠くにみえる家々の窓という窓に それぞれの物語があって ひとたちが泣いたり笑ったり怒ったり していると思うと 何度も読み返したくなります キャラウェイとの日々や観覧車の自殺 ミルミルぼくはめまいがしてきました ぼくはね、孤独を愛します でもね、いつでもそういうわけじゃない 深呼吸すれば口から吐き出される エクトプラズムには ぼくがどのように見えたでしょうか こんな麗らかな日には 誰かとピクニックにでも行きたいです 彫刻刀で指切った日の午後を思い出します 2Bだと濃すぎるとお友達が泣いていた 引き千切れた答案用紙が空に舞い しずかな車が後ろから忍び寄る きづかなかったぼくはおどろいて 「どうか、ひとおもいに殺ってくれ!」 とさけんでニーチェになった気分です 崩れかけた思考の上で立ち尽くす ぼくはね、脚が竦むんだ言い逃れ出来ない 現実が身体にまとわり付いてやり切れない 遠く突き放すようにやっぱり意味が死んでいって 子供たちがリコーダーで鎮魂歌を奏でれば ゆらめく光と影は、レンブラントのように 反る空気は、ただただとても痛いとかんじます
散歩中の心象スケッチ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1299.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-09-05
コメント日時 2018-09-11
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
タイトルがもっと絵画寄りでもよいかな、と思ったのは、それだけ景色がしっかり描かれていると感じたからだと思いました。
0かるべまさひろさん なるほどありがとうございます あまり各連に繋がりがないかんじだったので、スケッチとしてました あと単純に宮沢賢治みたく使ってみたかったためですが、 景色がしっかり描かれていると感じたとのご評価嬉しいです また、よろしくお願いいたします
0なんかしらんけど、文体に親近感を感じる。作品から立ち上がる何かが個人的に好み。その何かはナルシスティックなようでニヒリズムなようで他者への優しさと背を向けてしまうシャイなもの。
0三浦END果実さん コメントありがとうございます 好みに合うようで大変うれしく思います 書き終わって改めて読むとつかみどころのない困った人格が浮かび上がっておりました…… またよろしくお願いいたします
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