別枠表示
Nyx
さあ この長い舌にお乗りなさい。 迷宮/倉橋由美子 「残酷になっても良い?」 の、 陰茎、の、尿道に 花を挿す と 失われた 時 も 蘇ると 繊細 に 湿る 柔らかな 指先で 空宙に 描く 握りしめて 絞るように動かすけど 涎を れ と 垂らして 輪切りの豚 翼を捥がれた鶏 緊縛された牛 交響曲の1 いん は 酷く 疲れているか 愚かしいか 両方らしい 「あたしに舐めて欲しいの?」 生命が生命として平等なら 私の眸が水晶のように透ける時 遠く 開いたばかりの 純粋な枝葉 震え 絶滅の吐息を ぽ。 と 灯して 気持ち良い? あなたは何度も気持ちい、と譫言ように呟いて 私は遠い漣を抱く気持ちになるから 答えが無いと喚くのは 最初から答え等と言うものを信じてるからでしょ? 世界地図は血の跡って、タイトルだけで傑作だよね 赤い車がテールランプの尾を引いて赤いハイウェイを失踪しているから 世界には悲しみの漣が絶えない (嘘、ガソリンって蟻の涙なんだよ ビールは犬のおしっこ) その淵で 溺れる 蟻のように ベッドの上 舐め落としたものが ばくばくと 噛み千切って良い? 交響曲は鳴り病まないよ 別に良いんだよ、 あたし どうせ なんにも無いから 触って、良いんだよ 満たして、良いんだよ でもそれじゃ足りないから 花 刺すの 貴方の 首 に 描いた紋様を 風の記憶と重ねて また1つ、爆弾を飲んだ身で 裸足でアクセルを踏むの 帰らない 帰らない 帰らない 月夜は 花を挿した陰茎 喘いでた 君の 記憶 透明になって 抱きしめてあげるから 良いんだよ 肉になった あたしを 抱いて良いんだよ 貴方の首を 掴んで にっこり笑う 透明な眸に 弾ける星 砕ける血 あたし 世界の骨を盗み出してみせるよ 世界は爆破するためにあるんだよ 言葉では入れないから 言葉を棄てて 来て 入れて 夜は 始まったばかり 意識を失ったきみの体に 爆破された瓦礫の上に 水を求め止まない畜生達の喉に そっと 言葉を注ぐ (きみたちの卑劣なうそ) 抱きしめてあげる 「残酷になっても良い、の?」
Nyx ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 890.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-08-15
コメント日時 2018-08-18
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
久しぶりに白犬さんの作品を読んだんだけど、案外、悪くないという気がした(失礼!)。なんで今作が過去作に比べて良い感じに受けてるのか分析してみた。平たく言うとエロが露骨に表れてるところなんじゃないかと思う。白犬さんとは一緒に朗読練習なんかをやった仲だから言うけども、白犬さんの作品は往々にしてハリボテと評されがちだと思う。いや、そんな客観的な物言いはやめようか。僕にはハリボテに映る。表層的な言葉だ。が、しかし、それが白犬さんが求めてる言葉の手触り感、言葉の響き感、それが在ればいいということなのかもしれない。ハリボテという評をもっと踏み込んで言うと「多分に無理をして使っている言葉たち」ということ。ところが、エロは違う。エロだけは白犬さん、あなたの情緒、感情が伝わってくる。だから、この作品はちょっとだけ気に入った。ごめんなさい。中途半端な酷評になってしまった。
0二度繰り返される「残酷になっても、良い?」という趣旨の一節。そして「あたしに舐めて欲しいの?」というフレーズ。暑い日が続き、少しエロティックな要素も欲しい時期、徐々に胸に迫るものを感じました。「ビールは犬のおしっこ」。この手の表現は実は僕は余り好きではないのですが、今作品中においては、粗暴で退廃を感じさせて良いと思いました。
0白犬さん、こんにちは。 昔のロマンポルノの映画を見ているような気がしました。天地真理の「魔性の香り」! すっかり粗筋は忘れちゃったけど、べとべとした堕落ものでした。 ちょっと理屈になるところもあるように思えますが、全体的に闇雲に走っていてやがて何もなくなる、というのがいいですね。 「残酷になっても良い、の?」というのは僕の解釈では、「残酷にして欲しい」ということと同義です。愛の解釈としてはちょっとありふれているけど、愛というもの自体がありふれていて、そしてありふれていていいものですからね。
0