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後の祭りのそのあとで
後の祭りのそのあとで 女が拾った思い出は 男がくれた音つばめ 最後にもらったキスの耳 こじ開けこっそり巣を作り 闇の卵を産んじゃった ところが 卵は孵らない いつまでたっても孵らない 後の祭りのそのあとで 帰って来たのは 男が一人 土砂降り 真夜中 ど真ん中 安アパートのドアの前 国旗をかぶって眠ってた 女の乳房にノックも出来ず 命を蹴散らし眠ってた 顔中に血飛沫で 銃の入れ墨彫ったまま 後の祭りのそのあとで 音つばめの闇卵 夜中にこっそり歌いだす 耳を突ついて泣きもせず ララバイ ララバイ お眠りよ 思い出なんかいらないよ あんたがよけいに 綺麗になって 捨てる場所さえ ありゃしない
後の祭りのそのあとで ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 991.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-07-28
コメント日時 2018-08-04
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
前回の詩も拝読させていただきました。(別アカウントだったようで改めて少し探しましたが) きっと、七 五 にこだわる理由はおありなのだろうと思いますので、以下そちら以外の感想です。 議論したくなるのは、四連目と五連目です。性と政治と戦争と生死は、とてもシンプルに思うのですがハードルが高いために、どのようにそこへアプローチしているのかを考えてしまうのです。 なのでそこが、詩のなか、タイトルのなかで感じられたらきっともっと入り込めるんじゃないかなと思います。大事にしているものは、これからももっと大事にし続けてほしいです。
0かるべまさひろ様 コメントありがとうございます。私はあまりスタイルにこだわって詩を書いてはおりません。もちろん七五調にもです。新たに詩を投稿しましたので、拝読して戴ければ幸いです。ただ、現代詩に欠けがちな音、リズム、テンポ、抒情といったもの中に新しさをを探して書き続けたいのです。キラキラネームならぬキラキラ言葉ではなく、どこにでも転がっているような言葉で現代を表現したいのです。後の祭りという詩も、性と政治と戦争と生死とかイデオオロギーを色濃く出すと陳腐なものになるような気がします。私は評論家でも哲学者でもないので、自分の詩さえ、分析ができません。とても曖昧な感じで 書いています。ただ、一点、誰かかが私の詩をよんで喜んだり涙してくれたら幸せです、それだけです。 t
0かるべまさひろ様 前記のコメントでうっかり新たな詩を拝読してくださいなどという非常識な言葉を使ってしまいました。お詫び申し上げます。これからも、よろしくお願い致します。
075調の感じ。第1連は77調三行ですね。第2連目もワンフレーズ5音以外は77調だったと思います。内容的には燕やその卵がメインなのでしょう。男がくれたのですね、女にあげた。音つばめ。チェッカーズのデビュー曲の歌詞も印象的でした。ギザギザハートの子守歌だったと思いますが、ああ、でもあれはララバイララバイ「お休みよ」だったのかもしれません。この詩では「お眠り」。銃の入れ墨をして居ると言うのも比喩なのか文字通りなのかと言う意識が生じ詩を意識させられました。
0エイクピア様 コメントありがとうございます。私は詩を書いた後。必ず声に出して読んでみます。その際、言葉やフレーズの音やテンポをチェックします。5とか7とかというより韻の踏みかた、はずしかた、リフレインの効果などを考慮しながら作詩しています。それから、銃の入れ墨というのは 銃によって撃たれ、顔が血だらけのまま帰って来たという意味で書きました。
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