パイナップルに関する6つの話 - B-REVIEW
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パイナップルに関する6つの話    

1 パイナップルが行列を作り 満員電車に駆け込んで行った もちろん僕も喜んで パイナップルになって駆け込んだ 2 「甘くて美味しいパイナップルだよおー」 「安くて甘くて美味しいよおー」 パイナップル売りの親父が、今日も喉を響かせる 3 眼を覚ますと俺はパイナップルになっていた! どうやらここは畑のようだ 太陽が暖かくて気持ち良い 穏やかな風が気持ち良い 会社のことなどどうでも良く思えてきた くたばれクソども!と言う気も起きないほど、どうでも良い記憶だ。あんなもん。 物語が始まる間も無く、俺は眠った 4 グーがグリコでパーがパイナツプル、チョキがチヨコレエト 夕暮れを背にして君と遊ぶ 離れがたいがためだけに、その遊びは夜まで続いた 人目につかない場所を探す間の、暇つぶし 貴女に何度愛してると言ったか、数えきれない事ですが 傷つけた挙句突き放したのは僕です ですがあの時の言葉に 決して嘘はありませんでした 5 夜のサーカスでパイナップルは一人 綱渡りをしていた 真ん中あたりまで来た頃 月光が右手の窓から屋内を照らした 宙に張った白い綱が 彼の世界を半分に割った 6 どうやら満員電車のあまりの凄まじさに、気を失っていたようだ 周りのパイナップルも目を覚ましたのか、凹んで果実の漏れた体をさすっている 少しばかり、はしゃぎすぎたようだ けどそれも無理はない なんせ、あの五年に一度の満員電車なのだ ここではしゃがずに、一体いつはしゃぐというのだ! いつもはいけすかない上司も、ステータスとしてのゴルフの専門家である常務も、満員電車の間はパイナップルの一つだ 誰が俺を止めるというのだ! おっと、また次の駅が来る 俺は身体中にアドレナリンを感じながら、ドアが開くのを待った


パイナップルに関する6つの話 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 1175.6
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 3

作成日時 2018-07-21
コメント日時 2018-08-07
#受賞作
項目全期間(2025/04/13現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ10
技巧10
音韻00
構成10
総合ポイント30
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ11
技巧11
音韻00
構成11
総合33
閲覧指数:1175.6
2025/04/13 02時11分51秒現在
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    作品に書かれた推薦文

パイナップルに関する6つの話 コメントセクション

コメント数(2)
かるべまさひろ
(2018-07-22)

パイナップルがポップで、爽やかですね。

0
カオティクルConverge!!貴音さん
(2018-08-07)

どれも話として面白いです。 もっと見て見たい感じもしますけど これがちょうどいい数と長さなんでしょうね どうしてパイナップルなんですか?って聞くのは野暮ですかね。 とにかく、読みやすくてユーモアな詩

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投稿作品数: 1