小本 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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小本    

蟲のさざめきが耳の横を通る 蟲の羅列が目を覆う 指先をふと虫が歩き キーボードの間へと入っていく 明かりは好まぬが されど明かりがなければ寝れぬ 歪んだ自室で白色電球に照らされる 正本であり抄本である 髪の毛ののたくったような本を読む 誰かの書いたはずのそれが 透明に見えて仕方のない一人 ゴミに囲まれ夜を明かす 見えなければいいのに明かりをともす 明るかろうと寝れずに朝を待つ 小本に爪での字が刻む 傷でもって字を刻む いつか落とした血で汚した阿片の花が忘れられず 未完のままの小鳥の黒い目がこちらを見つめている故 あの缶詰の中身すら思い出せないため 言葉がどうにも浮かばないため 小本を抄本に せめて誰かの声に縋り またも透明に見えてしまう


小本 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 1195.2
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-07-10
コメント日時 2018-07-18
項目全期間(2025/04/16現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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叙情性00
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 エンタメ00
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閲覧指数:1195.2
2025/04/16 08時17分40秒現在
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    作品に書かれた推薦文

小本 コメントセクション

コメント数(1)
かるべまさひろ
(2018-07-18)

どことなく大正浪漫みたいな趣を感じました。

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投稿作品数: 1