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今夜家に帰ったらエアコンをつけよう
会うべきでない女に今夜あった 避けていた 嫌いでなく、嫌われることを恐れて すれ違いざまの 知人は すれちがいに笑みを残し その光景で幸せを感じた 僕の調子が悪いのも不遇なのも知っているから こちらの世界を知って笑っていったんだ 彼女はというと 少し時間が欲しいと 慣れ親しんだ彼女の家へ二人で向かう 少し太った容姿に思いが馳せ様が 変わらずに クソまみれの私だらけの話を垂れ流す 彼女は学 膝の上で眠り 腕枕もせず 朝には彼女の背中を見て、手を伸ばす 調子は皆が思っているよりも悪い 初めから言った通りだろ? それを信じる必要は確かに今でもない 彼女の家の前でバイバイを言った そうもさせてくれない 俄かに目もくべれず また 彼女もそういう振りをする 頼むから放っといてくれ 一人でなきゃもう出来ない 彼女は泣いた 結局だ 泣いて、泣いて、泣いて 皆いなくなる だが、もう悪者になる気力もない 僕は嫌な顔をしたが、君はもっと嫌な顔で説法を どっかで聴いた話 僕がした話 それを抱いて眠っておくれ 今日は一緒だから ズルいのは知ってるよ 外は涼しかったけど 約束どおりエアコンをつける ここにあるのは 努力も顧みもなく それでいい なんて虚しい夜 エアコンは消す もう何も言うなかれ
今夜家に帰ったらエアコンをつけよう ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1029.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-06-14
コメント日時 2018-06-16
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
タイトルが個人的に好きです。その意図とは?と思わせる客引き的な効果。 なので、エアコンをつけたところから始まって消す下りに落とすか、最後にエアコンをつける場面に落とした方が展開としては収まりが良いかもしれません。 彼女との場面を切り取った表現は煤くれた感じで好きなのですが、知人や皆という彼女以外の存在が間に挟まってしまうとちょっと気が散ってしまって入り込めない感じが。読み手と彼女の間に流れるものだけに限定した方がすっきりしそうです。 作品全体の湿った感触は好みなので、ぜひ次作も頑張ってください。
0「すれちがいに笑みを残し その光景で幸せを感じた」 をはじめ、あまりにも表現が直接的すぎな箇所がかなりあるように思える 比喩主義者ではないが、喜怒哀楽をその言葉のまま書いてしまうと詩は大抵陳腐になってしまうような
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