音速超えて - B-REVIEW
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音速超えて    

聞け 俺らの声を 聞け 次々に放たれ 次々に突き刺さる 機関銃の引き金 握られている間 毎分数百発 連結リンクに連なった俺らは 音速超えて 声を出す 初めての これが最後の 叫び声 何百の俺らは 向けられるがまま その向こうの事を考える間もなく 声を出す 土へ 木へ 火花出す石へ 車へ 貫いて人へ 人へ人へ人へ人へ人へ 消えていく 声音響き 押し黙る 傷 血液流し 命絶え 音速の弾 響き渡る 生れ出た この時のため 消えていく この時のため 火薬とマッハの音を出して 聞かれる事もなく 声を出した 土の中 地面の上 木にめり込みながら 心臓射貫き いずこへ行く 放たれて熱くなり 冷たくなり 眠りつく こうありたかった夢も見ず 俺らの あの声は あの轟きは 消え去った どこかへ届け 音速超えて


音速超えて ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 1034.5
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-06-13
コメント日時 2018-07-13
項目全期間(2025/04/21現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
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閲覧指数:1034.5
2025/04/21 20時43分09秒現在
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    作品に書かれた推薦文

音速超えて コメントセクション

コメント数(3)
かるべまさひろ
(2018-06-13)

とても素直に、素直で、悲しくなりました。 ただ、比率の問題かもしれませんが、銃弾の悲しい側面が多いのに、 最終連で希望を持たせようとしている? と問わざるを得ない意味になっていて、 分量的に、持たせないなら持たせない、 持たせるならもっと積極的に、 と思ってしまいました。

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羽田恭
(2018-06-14)

かるべまさひろさん、こんにちは。 前の仕事の関係で多くの銃弾と数発のミサイルを撃ってきました。 どこか自分とも重ね合わせた所を感じ、書いてみました。 最後の連ですが、自然と付け足したところなのですが、読み返すと希望とも限らないよなと。 音速超えて飛んでいくもの、それって銃弾自身かもしれないので。 銃弾が飛ぶ方向は基本、危険です。絶望的に。 銃弾自身にとっても、きっと。 存在自体が悲しいのが、銃弾かなと。 射手としては、ただ命中させるだけですが。 とはいえ、希望を持たすようにも読めますので、それは自由に受け取って下さい。 それだと中途半端だとしても。

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まりも
(2018-07-13)

銃弾が飛ぶ方向は基本、危険です。絶望的に。 銃弾自身にとっても、きっと。 存在自体が悲しいのが、銃弾かなと。 この、羽田さんのレスを読むまで、「俺ら」が銃弾である、ということに、気づきませんでした・・・兵士の声だと思っていて、どうもうまく噛み合わない詩だな、と思っていたのですが・・・銃弾の声。驚きました。 「こうありたかった夢も見ず」銃弾の見る夢、見ていた夢、とは・・・。 獣を絶命させて、持ち主の飢えを、持ち主の家族の飢えを、しのぐこと、なのか・・・ というような、貧しい、人間中心の思考しか働かない。童話などの形であれば、 もしかすると鉄鉱石の時点から、銃弾に鋳造されるまでの銃弾の意志、を語ることができる、のかもしれませんが。 視点が新鮮でした。

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投稿作品数: 1