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輪郭・燐光
押した 線の 輪郭の 僅かな窪み 水 溜まり 僅かに白く光り 幽かな 違いを 私は何処で 判別すれば良いの、 区別がつかない それら (彼の 君の 或いは彼女の、 人の) 春の光 目を眇めて 鮮やかな嵐を思う あの昏い色 まだ 荒れ 在れ 春の皮膚に 似ている 輪郭を 喰らう 白い皮膚 黒い線 (黒雲母 ホワイト・オパール 燐光 飛跡) 嵐、みたいに 荒れ、あれ、在れ 悪夢のように 繰り返し 眇めた視線で 追い なぞる あれ よ 荒れ、よ 在れよ? 願う私は 朝の光の中で 朝食のトーストを齧りながら 在れよ?
輪郭・燐光 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 883.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 9
作成日時 2018-06-09
コメント日時 2018-06-20
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 9 | 9 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合 | 9 | 9 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
だんだん、「あれ」にシフトしていくのですが、 もっとシフトしきって欲しいような気もしました。
0触覚から始まり、実体感の方に行くのかと思ったら、光の反映の方に向かうのですね。 全体に漂う透明感が新鮮でした。 かたち、像、光の揺らぎと、「なにか」が現れてくる、あるいは消えていく瞬間。 ことばの区切り方に呼吸が感じられて、リーディング向きの作品なのかとも思いますが、水溜まりや草木の葉先のきらめき、雨上がりのビル街等の写真と共に朗読すると映える作品のように思いました。
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