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彼方の先端に行ってみても 大切の行方には触れなかった はるばるやってきても 垣間見ることが出来たのは ボールになった僕の転がり ぽつんと一つ そこにいて やっぱりその程度だった あとはとぼとぼと家路を急ぐだけになる どんどん行方から離れて また振り出しの 最初のフラッグへ その位置へ帰っていく 戻ってみると ここだっけなあ 見たことあるような まだ知らない場所のような気がして あのボールのようには ぽつんと一つ とはいかないようだった そこがまるで 大切の行方の 目のなかであるかのように
・ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 828.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-05-04
コメント日時 2018-06-05
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「ぽつんと一つ」で感じる寂しさ?のような気持ちがタイトルになっていて、はっとさせられました。
0彼方の先端、大切の行方・・・抽象的なものに方向性を持たせるという立ち上がり、夢はその先へはもう行かない、あの美しい詩行に通じるものがあると思いました。 はるばる、かいまみる、微妙な具合に韻を踏むようにリズムや音を揃えていく心地よさ。 「ボールになった僕の転がり/ぽつんと一つ/そこにいて」ぼ、そしてぽ、で連なりながら、そこにいて、まで流していくフレーズ。 口ずさみながら音を定めて行った作品であるような気がしました。 行方、には辿り着かないとしても、淋しさや諦念を感じさせないのは、なんどだってやり直す、という意志が、振り出し、や家路という言葉から感じられるからかもしれません。 「大切の行方の/目のなかであるかのように」このフレーズが、面白い、とも、わかりにくい、とも感じられる部分だと思います。 文脈から行くと、語り手はまるで見知らぬ場所であるかのような、振り出し地点に戻っている。そして、その地点に立っていると、まるで「大切の行方」の目のなかにいる、ような気がしてくる・・・振り出しに戻ってみたら、ここが求めていた憧れの場所、大切の行方、だった、ということ、になるのか・・・。 「大切の行方」に、見つめられている・・・そこから逸れたり、遠ざかっているばかりの自分を、見守っていてくれる目がある、という方向に読めそうな気がするのですが、作者がその意図を強く持っていたのか、どうか・・・そのあたりの決定打が見当たらないのですね。作者自身の迷いの反映かもしれません。
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