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秋の街路(2016.11.01)
すべての疑問は 自分の中でほどかれるのを待っているのに 部屋を出て街をうろついて 架空の顔ばかり覗き込んでいる (秋のショーウィンドウの透明さ) 病的な時期を除けば 暮らしの殆どの場面は詩にならない 疑問は深い水準を装った 地平に現れるのに 苦悩はいつでもすぐそばで 親しげな顔をする (明日という日が信じられないんだ 今日という日を信じられないから 誰一人信用できないんだ 自分を信用できないんだから) 孤独というのは自分との距離だ 暮らしは詩のように 安心を与えてくない (暮らしは液体だ 透明な液体を飲み続ける その排泄も液体だ) 曖昧に関係しているつもりでは (秋の噴水の拙い上昇志向) 気が狂わずに この街の中で 暮らしていくことはできないらしい
秋の街路(2016.11.01) ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1119.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-03-28
コメント日時 2017-04-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
この詩を読んでオフコースの「群衆の中で」を連想したおじさんが春の中で秋を想う春。皆様、いかがお過ごしですか。「群衆の中で」は問いかけで終わっていますが、この詩の語り手はそこからさらに深い部分へと潜っていこうとします。その志は立派ですが、「明日という日が〜」の連は新鮮味に欠けます。フォークやニューミュージックの世界で、すでに消費され尽くしたフレーズではないでしょうか。このパターンで新たな感動を呼ぶためには、相当の工夫が求められると思います。第3連までとそれ以降で、強度に差がありすぎて全体のバランスが取れていない感じです。 まったく根拠がないのですが、作者は自分で作詞、作曲、編曲から演奏までこなすストリート・ミュージシャンというイメージ。最終連は最初の一行がちょっとアンバランスな気がします。「秋の噴水の拙い上昇志向」レベルの言葉で、全体を構築するとさらに良い詩になると思いました。
0もとこさん いろいろと鋭すぎて返す言葉がないです笑 当たり前のことばが好きなんですけれど 陳腐で仕方ないのがきついですね 自分に向かって言った言葉だから、 かっこでくくったのかなと、今になってはおもいます。
0最後の蓮の一行目については、 わかってくれーと思ってるのですが、無理があったかもしれないです 僕の中ではこの行さえわかっていただけたなら この詩は言葉だと思うのです
0硬質な抒情詩。印象に残りました。 内省(内声)を詩形でも明確にして、対話としている。 秋のショーウィンドウ・・・複雑に屈折したガラス面に、希薄な影となり、なおかつ複数に分断されて写り込む自分の姿、そんな情景を、心象風景として書き込んでもよかったかな、と思いました。 秋の街路、ですからね・・・最後は「秋の公園」に到り、そこで噴水と対峙するわけですが。 詩のように・・・この直截な比喩は、「詩」は安心を与えてくれるもの、という作者の詩論というのか、前提が現れている部分のように思いますが、このあたりは、もっと疑い深く、詩を書きながら、詩に疑念を持つような批評精神で対しても良いように思います。
0>疑問は深い水準を装った >地平に現れるのに >苦悩はいつでもすぐそばで >親しげな顔をする この四行が素敵です。 >(秋のショーウィンドウの透明さ) >病的な時期を除けば >暮らしの殆どの場面は詩にならない ここもわかるような感じがします。勝手な同情みたいなもんなんですけれども。 暮らしとは何かみたいな所のニュアンスが上手く掴めるか、それと詩作と生活とは何か、みたいな事をこの詩からどれだけ受け取れるのかみたいなのが鍵みたいな感じがします。 たとえば僕はこうやってレスを書くと、洗濯とか料理みたいな行為は本当に億劫になるし、でも排泄する事だけはどうしてもやめられない、みたいな線で考えていくとこの作品の持つ表情が現れてくるとおもうのかなぁとぼんやり思いました。
0感想ありがとうございます しばらく家を空けていてネットが見られませんでした 花緒さん 添削しようと思うのですが、描き直してもよくなったように思えず直したりみたいなことを繰り返してしまう次第です 確かにこの詩はまだ変形する余地はあるとおもってます まりもさん ありがとうございます 詩のように、の部分は、詩に対する嫌悪感と渇望とのダブルミーニングのつもりで書きました。 Hyakkinさん ありがとうございます 言いたいことを全部言ってもらったと言う気がします
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