別枠表示
春寒の記憶
車でとおりすぎる らくがきにはもうにどと出会えない とおもうのに とおりすぎるしょくぶつにはもういちどあえる ひと作り上げたもの以外の区別がつかないのに しゅんかんのきおくはだいじ でもらくがきのことをわすれてしまっても さくら きみのことはわすれない さいているところにきみがいることをしっているから (それはきみではないよ) かぜがそうおしえてくれても ぼくらにんげんには さくらとさくらのちがいがわからない ちりゆくはなびらのように それはまるでそれはまるでそれはまるで まるでまるで まるで まるくて あたたかい (人間の名前みたいなはなびらだね) あたらしいしずくが はざくらのさきっちょからおちるこの なみだのように
春寒の記憶 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1199.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-03-31
コメント日時 2018-04-14
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
最後ちらっと変えた所でやらかしてしまいました。「ひとの作り上げた」です。
0出だしの掴みは弱いけど後半がグッと盛り上がっていいですね。 このなみだのように はやや蛇足かな?と思いました。 でも淡い感じがする好きな詩でした。
0百均さん こんばんは。 詩を鑑賞することでさくらを鑑賞する 気持ちになるのは、詩作の醍醐味と思いますネ。 タイトル:春寒の記憶: についても引き付ける印象を持ちました。 何より、 通り過ぎるらくがきは世界にひとつだけれども さくらという名前の木は世界にたくさんある。 という、叙景がとても素晴らしいナと感じました。 最期には、 その瞬間に垣間見ることが できた叙景がとても素敵でした。 さくらの「はなびら」は、 ひとにとって、 きっと「人間の名前みたいな」「なみだ」のようだ。 ラストカットとても印象的です。
05or6(ゴロちゃん。)さん さくらの花びらが平仮名のように映ればいいなと思ってかいたので、淡い感じが伝わったのが素直に嬉しいです。最後の部分、意識の隅の方で迷いました。最後の着地の部分の、、、なんというんでしょうか、陳腐さみたいな物が振り切れていたらいいなとは思っていたのですが。落ちをどうにかする課題早めに終わらせたいです。 ありがとうございました。
0竜野欠伸さん 最近、比喩とはどういう役割を持っているのかについての小さなエントリを読んだのですが、それは本来であれば重なり合わない物同士の中から、数少ない共通する何かを抜き出す事によって繋げる事。その結果、より強い結びつきが浮かび上がることによって、話の本題に戻す事の出来る作用を持つ技法が比喩であるという話なんですが、僕はそこら辺に関心があるみたいで、最近ずっと追い続けています。 >さくらの「はなびら」は、 >ひとにとって、 >きっと「人間の名前みたいな」「なみだ」のようだ。 >ラストカットとても印象的です。 さいきん考えているのは、風と唇と花びらについてで、僕がずっと気になっているのが名前という概念です。言及して下さりありがとうございました。僕の中で、書きたかった事や気になっていた事の整理が出来たように思います。
0らくがき、のような人造物の「自由さ」や一回性。対して、桜の花のような、微細な次元では一つとして同じものはないはずなのに、未来永劫、変わることなく繰り返すように思われる永続性。 人間、という生き物も、宇宙的な視点でみれば千年、二千年、ほとんど変わることなく続いているのでしょうね。 ひとつひとつの花びらの差異を見分けられる目を持ちたいと願うか、あるいは「らくがき」もまた、花びらに記された雨のシミや虫食いの痕のような微細な藻のと見る視点を持ちたいと願うか・・・そんな方向性について、少し考えてみたいと思いました。
0まりもさんありがとうございます。 解像度の話ですよね。細部を書き込んでいくみたいなところは、なんというか僕自身は最近やり過ぎても無駄なのかなぁと思いながら、カメラを引いていく感じでこれを書いていました。なんとなく音読寄りで書いている所があるので、中々塩梅は難しいなとは思います。とりあえず実験してみて色々な感慨が得られましたので、次に生かしたいと思います。 ありがとうございました。
0