ここにいないあなたへ - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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ここにいないあなたへ    

埠頭の陰りにとまるふね 葡萄の陰りにとまるはえ 明かりに 幾つきも幾つもの 風が飛びたって 波になって帰り戯れつくさまを あなたみている 砂がときおりざらつくを 濡れている 熟れている 月がおちて死にそうな 剥けば朝(あした)がみえそうな あかつき飲み干して 足先の不焼けにかわる 埠頭のかげりにとまるふね 葡萄のかげりにとまるはえ ひかりに 幾つきも幾つもの 風が瞳にふれたって 睫毛の知らぬ憶えのさまを かなたみていた


ここにいないあなたへ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 1104.1
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-03-27
コメント日時 2018-04-29
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
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閲覧指数:1104.1
2025/04/10 09時13分18秒現在
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    作品に書かれた推薦文

ここにいないあなたへ コメントセクション

コメント数(2)
まりも
(2018-04-06)

ふとう、ふね、ぶどう、はえ・・・ふ、の音で導かれていく心地よさ。 助詞をあえて抜いて、した足らずの印象を作り出そうとしたのか、七五調に整えようとしたのか・・・意味を考える間を与えず、韻律で先に運ぶはずの七五調の効果が、少しだけ不自然な進行によって留められる。心地よさがざらついた感じになるのが面白いと思いました。 題名は六四。滑らかに引っ掛かりなく読めるのに、語呂がよいはずの七五で音がかすかに途切れる。レコードのノイズのように。 自由な連想や解釈をゆるす作品だと思いますが、私は新盆を迎えた人が海辺に立っている様を思いました。お供えものの葡萄(故人の好物であったのかも知れず)の熟れていく匂い、かなたに去ったはずの「あなた」への思い。

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Clementine
(2018-04-29)

まりもさん 内容はやはり、読んでいただいた方それぞれにすっとしみていくように、自由な解釈をしてほしいという言葉を選んでおります。 そのうえで、おっしゃられたように、節のつけかた、韻律の壊し方、言葉とリズムの到着のズレというのを意識して、違和というものをどう口は美しく読めるか、という試行でありました。ありがとうございます。

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