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優曇華
優曇華を見るのは初めてかい? それは三千年に一度だけ咲く花 なんていうのは大噓で ただの虫の卵だよ 昔は天井に優曇華が咲くと 火事になる なんて言ったものだけど あんたは嗤うかい? 虫の卵がぶら下がる部屋で 未だにのたくる年増の女を 売れるものなど それしかないからね 今更、同情なんて要らないさ 思う存分蔑んでおくれよ あたしもそっちの方が気が楽さ 無垢な女じゃあるまいし 憐憫なんかじゃ救われない その優曇華からは 草蜉蝣が生まれてくるよ けれどこんな黴臭い部屋じゃ 羽虫に変わる前に 死んでしまうだろう それでも幼虫は あの卵から産まれてきて 息絶えるまでのたくるのさ 生まれ落ちる先は、選べないからね あたしも一緒さ 生まれてきたから生きるだけ 死にたくないから生きるだけ 浮世に生き恥晒しても あたしはあと幾年を このチョンの間に埋めるか 分からないけれど 待ってみようか優曇波羅 三千年後の万葉に咲く大輪の花を
優曇華 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 974.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-03-26
コメント日時 2018-04-10
項目 | 全期間(2024/11/22現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
優曇華について初めて知りました。 テレビで百年ごとに咲く花ならばみたことがありますが、古来の人々のロマンを感じさせることを教えていただけました。ありがとうございます。憐憫に対する感じ方も共感させていただきました。魅力的ですね。 ただ、とても細かいことが 気になりましたので報告させていただきます。 ≫このチョンの間に埋めるか このチョンという表現ですが、ちょっとした感じしかしない生き物というイメージなのはわかりますが、昭和の頃に父がむかし簡易型カメラのことをバカチョンと呼んでいたことを思い出しました。そのすぐ後ぐらいの時代にチョンという言葉は、差別語としてメディアに取り上げられました。当時のマスコミが言いますには、チョンは朝鮮を連想するから止めろ。だとかと言っていました。 わたしはカメラの話をしているのに、なぜ?チョンがなぜ差別語なのかは 今も納得はできてないのですが、でも この詩の詩文で カタカナでチョンと書いておられいるのを拝見するとバカチョンの時のような 雑味を 感じてしまいました。
0るるりら様 読んでいただいて、ありがとうございました。 はるか幼少のみぎりの話ですが、私の通っていた 幼稚園では、絵本の定期購買がありました。 その絵本の中に、「うどんげ」という クサカゲロウの生態について書かれたものが ありました。 天井に咲くと火事になると言われている事や 三千年に一度咲く花という知識は その絵本から得たものです。 その絵本のことを、何となく思い出したので 文章にしてみました。 ご指摘の「チョンの間」についてですが ちょっと申し上げにくいのですが 小料理屋などの体をした風俗店のことです。 ちょっとの時間で××できる店、というのが 言葉の由来だそうです。 この言葉に対して、不愉快に思われたなら 申し訳ありませんでした。 せめて、表記を平仮名にするなど、何らかの 配慮が必要でした。 コメント、ありがとうございました。
0花緒@B-REVIEW様 読んでいただいて、ありがとうございます。 以前、こちらで公表させていただいた作品でも 「説明的」であるとのご指摘をいただきました。 心掛けてはみましたが、私の文章の癖の ようなもので、なかなか修正が難しいようです。 今後も精進いたします。 コメント、ありがとうございました。
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