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傘とバッタ
公園で見ている月もハートだね 揺れる運動が誰にも邪魔されたりしない でも、月は地球の半分を見守らなければならない意識は僕に届くかな この適当な闇の中でも 遊具は目に映る 誰も使わないだろう様な都会の公園 一服の吸い始めたタバコの頭と心を混乱させる喜び 人を守ろうとしていた 知りようのない無駄な努力と時間 ピエロを呼んでばかばかしさを慰めてくれたとしたら きっと誰かが心を決め立ち上がる せめてあなたくらいの鳩よ どこを向いているのかわからないという点で友達さ 殴られ蹴られ操られる ゆっくりと壊される そのことが待っているから 帰らない 普通にあることさ 人に責任を負わせては 言葉を使って打ちのめされる そんなときに見上げたら 僕がいいとも悪いとも言えない 究極的に善悪の張り合いは 誰も引かないのだ ずっといてくれていた 公園のベンチに座って、大型犬が寄ってきた 吠えてくれた 犬は人と同じくらい優しかった 歪んでいくのが心と言うものさ 段々と折れ曲がっていく傘 あと一回だけ使ってみよう 毒の心を知れるかもしれない 一人ずつで嘘をつき 二人以上で申し合わせる 陰から陰へあざ笑うなら、僕ももう用心をする レートを引き上げる 世には差別の歌もあり 殺すか殺されるかでだろうか 人と私の距離は縮むか 落ち込むとは良い方法ではない 僕は殴られるためにある そのポジションを確立した 捨てるもの? 朝と夜だけの生活 他に何がある 希望も意志もなく足手まとい だからみんなから嫌われる みんな義理で嫌な気持ちを噛み潰している 安全は正しいことの一つ 行き場のない不正 小さければもみ消せても 僕はいつも明後日を想像する人間 大きな力は眠っている こころに踏ん切りをつけるべきじゃないのか 三回お願い流星 何らかの罪があるのかもしれない 夜の時間に罪を見つめさせようとしている けなげな地球 人のたわんだ意志よ 巡る星が言葉を巡らす 誰も平気な顔で犯そうとはしない 自分のためにごまかしているだけなんだろうさ そうせずにはいられないんだろう 地球よ笑ってみせて! 誰かが苦しんで作ったゲームソフト 僕はせめてそれを解いた 遠くても近くても心は伝わる 伝わった気になっているわけじゃないんだ 今、抱いて お腹の中心当たりに月を 弱くなっていく 明日まで一緒にお休み 身体は大きくなくて心には一つ 身の内に固めた一つ 踏ん切りと決心のまどろみに溶けていく気持ち とろけていくていくマーブルの 関わっているのは漆黒の雨 お茶を飲んでおやすみなさい 信じる以上の気持ち 優しい古時計 愛情の心はいろんな土地を経巡る 真を求めたって自分が自分を生きるのだから 無償の愛を求めない 裏切らない もう一度やり直そう 代わりのないバッタ 僕の傘には、複数のバッタが降ってきた 生き物とは元気なものだ 心が見えない君の印象は昔とは変わってしまっていた 心があろうとなかろうと 知っていようと知っていまいと 自分はきっと大切にしなければいけないのだと あいかわらず空が何を考えているのかわからない 傘とバッタよ私が代わりに不安になろう 薄い緑だよ君は 僕は黄色いけど何のためでもなく跳んでみせよう
傘とバッタ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 945.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-03-07
コメント日時 2018-03-10
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
おひさしぶりです。 黒髪さんファンの私としては、やっと黒髪さんの作品を拝見できたことが嬉しいです。 さまざまな生き物が 話者のまわりに いつもは意識にのぼらない月のように寄り添ってくれている気がしました。 落ち込むことは 誰にでもあることですが、落ち込みきったときに なんとか気をとりなおして前を向くのはなかなかの至難です。歪んでいく世の中や折れそうなプライドのようなものを確かめながら たばこを呑んだりしていた話者が、負の方向に ゆれながらも 自身をとりもどしてゆく その道程に 私は励まされました。 話者は 最後に自身のことを黄色のバッタといって、他者の心の印象の変化に とまどいながらも、それでも「薄い緑だよ君は」と言う やさしさにも、励まされました。 ちなみに、 「傘とバッタ」の題名で なんとなく わたしがイメージしたのは ピノキオにでてくるコウモリ傘をもった紳士な姿をした昆虫キャラを思いました。 あと、高見のっぽさんが みんなの歌で歌っておられた「グラスホッパー物語」も 思い出しました。 代わりのないバッタ とは、黒髪さんであり。そして、読者のひとりでしかない この私 るるりらのことかもしれないなあと思ったのです。。
0るるりらさん お久しぶりですね、コメントありがとうございます。 夜の公園というのは、一人ぼっちで慨嘆にふけるには、最適な場所です。 この話に沿って、自信を取り戻していくさまがあった、とおっしゃってくださったのは、 自分では考えておらず、驚き嬉しく思いました。 バッタにはバッタの人生があり、バッタ自体も好き嫌いをするでしょう。 そんな中でも、バッタはバッタ、自分自身であるというのが、生物の本来でしょう。 時にはバッタになって、救いの形を考えてみるのも、良いものではないか、と思った ところです。
0現実を知って、それに疲れていても、またやり直そうと、前を向く姿勢に励まされます。 ちょくちょく個性的な文があったり、教訓的な文があったりして面白いと思いました。
0沼尾奎介さん コメントを下さりありがとうございます。 前向きを探っていってはいますが、身体も頭も追いつかないので、過去の回想を 現在で思う感じになっています。個性的な文、教訓的な文、それらを考えられたのは、 ほっとしていられるなあと思います。
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