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薄い夢
濃い紫の夜。 ドリームコアを聴いていると、私は緑の草原にいた。 空は曇り、薄暗く灰色だった。 雨上がりの湿った草の香りが漂っていた。 すると突然、シャボン玉が私の半分と草原を包んだ。 夢は叶えば幸せになれると聞いたことがある。 私はそれを受け入れた。 すると視界の半分が薄紫に輝き、もう半分は変わらずそこにあるままだった。 シャボン玉は膨らみ続け、やがて二重の目が現れた。 赤、黄色、青の瞳が私をじっと見つめた。 次に白い羽が生え、その目は飛び回った。 だが、決して外には出なかった。 私はしだいに不安を募り始めた。 目には手足が生え、人間の口まで現れた。 小さく低い声でなにかを言っているようであったが、何を言っているか分からなかった。 また、足を折り曲げ地面から草を直接食べ始めた。 ある日、それが私の腕を引っ張った。 悲鳴を上げると、三色の瞳が腕の中で輝いていた。 これは幸せな夢なんかじゃない。 ここにいるべきではなかった。 ここにいるはずではなかったのだから。 私は夢から目が覚めた。 腕には強く握られた跡が残っていた。
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薄い夢 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 460.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2025-03-21
コメント日時 2025-03-21
項目 | 全期間(2025/04/07現在) | 投稿後10日間 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。 >私は夢から目が覚めた。 >腕には強く握られた跡が残っていた。 この二行以外は、 理解することは容易い。 一言で言えば、「勘違い」だろう。 それにしても、とても色鮮やかだ。 濃い紫、緑、灰色、虹色、薄い紫、赤黄青の三原色、白。 願わくば、ここに「黒」を加えて欲しかった。 「薄い夢」というタイトル通り、 切迫感や、感情の起伏はあまりない。 色でそれを現そうとしているなら、失敗だ。 どうにも解らないのが、冒頭に抜粋した二行。 それが恐怖なのか、驚きなのか。 前の続きからと考えれば、 恐怖である筈なのだが、 うっすらと「喜び」を感じるのだ。 ラストの二行が、 この詩を複雑で味わい深いものにしている。 ありがとうございます。
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