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都市 (実験詩:バタイユ的前衛詩の実践)
ただ笛の音が聞こえる それは雨のために誰かが吹いた音色 あるいは都市のための音色 都市にはただ都市があった ただ郷愁のためともいえる ススキのために供えられた郷愁 湿り気の中のコンクリート グラスの氷を揺らす 無色透明の水銀のための 存在意義のための歌 果ての星のために君はいた あるいは僕のためにバタイユは存在した 君は確かにそこにいた 今は夜のために捧げられた空き教室になった あの日々の中の前から二番目の席に 黄道はそっと暗転する アルバートの声がまだ響くんだ 君の歌声とアルバートの声が 魂を突き刺すように、ただ僕のために 都市の夜は雨のために存在した 人生だけがさようならを意味できるのだから
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都市 (実験詩:バタイユ的前衛詩の実践) ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 448.0
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2025-03-03
コメント日時 2025-03-04
項目 | 全期間(2025/04/14現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。 バタイユをチョロっとググりました。 「死とエロス」 そんな要素、この詩にあるっけ? んー、チョロっとエロい気もするが、 ロマンチック要素の方が強い。 「神秘主義」 謎のアルバートが解く鍵かと思い検索… しても無駄だろう。 直感で出てきたのが、アルバートだろう。 正直、「バタイユ」が邪魔してるかな? もっと自由に 直感だけを頼りに綴ってほしい、 と思いました。 ありがとうございます。
1コメントありがとうございます! うーむ……確かに……あまりバタイユ的要素が薄めというか。 フランス前衛芸術っぽくはできたけどね……。 そのうえでついバタイユってやったのが邪魔してるのは同意。 ありがとう。 ……ところで、後学のために聞きたいけど、この作品のバタイユ以外の部分に関してはどう思う? (タイトル・「あるいは僕のためにバタイユは存在した」以外の文章)
1良いと思います。 とってもロマンチックで、 思わずウットリします。 欲を言えば、 もう少し、刺激がほしいです。 ありがとうございます。
1蛇足だと思いますが、敢えて。 香水は、佳い匂いにわざと臭い匂いを少し加えるのです。 すると、匂いの奥行きや深さや幅が、ぐんと拡がるのです。 ありがとうございます。
1ああ、まるで水を薄い布が吸い込むように心にすうっと入ってきます。 私は好きです、こういう詩。 あと、ジョルジュ・バタイユ良いですよね。 高校生の時に眼球譚呼んでから虜になりましたよ。 その後、エロティシズムやエロスの涙読みましたが、なかなか興味深かったです。
1ありがとうございます! ……刺激と匂いか。 前者は以前の詩でもやったかもしれないけど、後者は星菫派的な立場であまりやったことないんだよなあ……。 ただ、僕好みでそういう匂いをどうにか再現できるかもだけど。
1コメントありがとうございます! フランス前衛芸術を知ってたのか、秋乃さん。 普段の詩作だとあまりそういう気配が見えなかったから意外……。
1や、あの、違います。 言いたかったのは、 「ロマンチックな作風に、ほんのちょびっと毒気でも入れてみれば、 作品に深さとか、幅とか、奥行きが増すかもしれませんね」 と言うこと。 (ああ、伝えるって難しい。やっぱりダイレクトなド直球が良いのかしらん!?) ありがとうございます。汗
1いや、毒気ってのはなんとなくわかってたから大丈夫。 問題は今までその毒気をわざと抜いてきた詩を作ってきたから、またあれこれと試行錯誤が必要ってことなんよな……
11961年自作に於けるチャプサルとのインタビューで、バタイユは「乱暴で衝撃的な笑い方、最もスキャンダラスな笑い方を、最も深い宗教的精神と結びつけたものである」と応えている。 実存主義がポスト構造主義が思想的に結びつくなら一体何になるのだろうか。 いまだに人々は破壊と再生を繰り返す。その暴力と狂気とエロイズム。 その背理文学と称されるバタイユの奇憚書群。 というボクも塵底に埋まる物のために汗を流して小銭を稼いでいる。浪費家の一人です。 映画「SIMONA」ラウラ、アントネッリ「青い性」でお馴染みですね。美形でエロくて好みの女優さん。 まさかバタイユが原作になっているとは、見逃していた。在るかな?探してみる。 この詩がバタイユ的前衛の何を実践しているのかはよくわかりません。けれども、 「ボクは一枚のヌード写真(女神)のために存在していた」。実存を幻想の枠に囲い込むように神秘的で素晴らしいですね。
2都市の夜は雨のために存在した ここが特に惹かれる
3コメントありがとうございます! タイトルでうっかりバタイユとやってしまった部分は大きいけど、バタイユの属していたモダニズムやフランス前衛芸術の再現をやろうとした感じかな。(そこに僕の得意な抒情を加えれば今作の完成だ) あと、実存と幻想をある程度混ぜ混ぜするのも好きだから 「都市の夜は雨のために存在した」 という感じの文が出来上がったと、我ながら思う。
1コメントありがとうございます! その文が出来上がった経緯は…… 「なんか思いついた!」(僕の詩はこういったオリチャーが発動する) というものだったけど、気に入ってくれる人がいて安心した……。
1テイムラー隆一さん、そうですね。 詩にはあまり出さないかもしれないですが、結構好きだったりするんですよね。 こっそり読んで楽しむのが至極だったりします。
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