相対化する宗教の欠片~まがいもの~ - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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羽田恭

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あなたへ

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

紫の香り

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

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相対化する宗教の欠片~まがいもの~    

あたしの11歳がニコニコする写真を破かれたのは、門前に立つ教団幹部が意地悪に準備していた通過儀礼だ。立派に笑うあたしの写真が教団の広告になる頃には、酷く信者を苛め、新しく救いを求める無能な人々を束ねていた。特別な存在ながらも、昼の間は凡人になりすまし仮宿で暮らす。夜になると獣に戻り夜叉が跋扈する修行に救世を想った。聡明な女たちに慈悲を説き、男性信者の前では決して笑いを纏わない女を選ぶ。あたしにあてがわれた部屋。天狗の面を挿入器具としてコンドームを被せ、ちんぽのように擦り付けてやるのだから濡れるに決まっている。けれども、それは嘘だ、それは嘘だと、あたしの初潮を父親が瞬きを失くした顔で否定したように、女たちは信じない。上等なまがいものだと見破りながらも、正義に溺れるというのに。


相対化する宗教の欠片~まがいもの~ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 15
P V 数 : 1001.0
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-03-04
コメント日時 2018-03-22
項目全期間(2024/11/21現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
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 エンタメ00
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構成00
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閲覧指数:1001.0
2024/11/21 22時56分46秒現在
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    作品に書かれた推薦文

相対化する宗教の欠片~まがいもの~ コメントセクション

コメント数(15)
アラメルモ
(2018-03-04)

三浦ad果実さん、言葉たちが洗練されてきたね。客観的にご自身が読めるようになってきたからかな。自我そのものがね。そんな印象がしますね。強く引き込まれますよ。

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三浦果実
(2018-03-04)

アラメルモさん コメントありがとうございます。アラメルモさんがおっしゃる客観視についてはとても貴重なことだと思います。ネット掲示板における投稿作品とは、ある意味で客観視スキルを上げることこそが最重要なことだと思います。偉そうなことは言えませんが。その客観視スキルを上げるトレーニングの一つとして他人の投稿作品をたくさん読むことだと学ばせていただきました。ビギナー投稿者の皆さんにも是非、苦手で難しいことかもしれませんが、他人の投稿作品を読みまくってコメントを書いていくことにトライしてほしいなあと、ふっと時々思ったりします。あ、すみません、偉そうな話になってしまいました。これからも書き続けます!

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高町トビラ
(2018-03-04)

初めまして、三浦⌘∂admin∂⌘果実さん。 ここでの女たちは、見破れていないと思います。 というのは、これは上等ではなく、ろくでもないまがいものだと思うからです。 上等だと錯覚しているから、溺れてしまうのではないかと。 作品全体は、淡々と描かれているけれど、手にのせるとずっしり重い。 ただ、重くても暗くないところに惹かれました。

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三浦果実
(2018-03-04)

高町トビラさん コメント有難うございます!そうなんです。この最後の結語は違和感があるはずなんです。御指摘の通りで上等だと錯覚しているから溺れているので見破れていないはずなんです。偽りの信仰心とは「見破れている(自分を客観視している)」と自分に言い聞かせているけれども実際には見破れていないことなんじゃないかなあって考えた次第でして。

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まりも
(2018-03-09)

〈特別な存在ながらも、昼の間は凡人になりすまし仮宿で暮らす。夜になると獣に戻り夜叉が跋扈する修行に救世を想った。〉このあたりの言葉の流れが流暢ですね。 少女から女性への変貌と、担がれた「教祖」から、自ら選び取った「教祖」への変貌。 教祖とは「より良き生」へと人々を導く、と教え導く存在、であるはず、なのだが、実際には(この作品の中では)適切なパフォーマンスによって人心を誘導していく、心理的アジテーターというのか、誘導者、のような存在である・・・。 この少女/女性の語る言葉こそが、「正義」であり、この言葉に従って生きていれば「真実」にたどり着く、そう錯覚させるものが、宗教である、的な。 面白い観点だと思いました。ナマな言葉を、あえてそのまま使っている、そのことには、正直、違和感を持つ、けれども・・・。

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三浦果実
(2018-03-10)

まりもさん さすが、鋭いですね。この作品の語り手は一体、どういう気持ち、考え、何がしたいのか、何か怒りがあるのか、何かへ皮肉を言いたいのか、悲しいのか、正義とはなんぞやとか問いたいのか、それがよくわからないですよね。ただですね、、うーん、、三浦くんが持っているダークサイドの一部を確実に書いたなと、そんな風に思っています。それは、なんといいますか、、人殺ししたけど時効で逃げ切れた人が持つであろう、その何かです。まりもさんには絶対にわかることが永遠にないことです(笑) ああ、この返レスはちょっとギリギリやばかったです。自分をさらけ出してしまいそうでした。まあ、どうせ三浦くんの作品なんてみんなスルーしてるだろうから安心してますが。ついでにここで言っておくと、カリフという言葉を使った以前の私の作品について、、あ、すみません、やめときます。マジやばかったわ。←まったく意味不明ですみません!ようするに自分を私は簡単に出さないということです(笑) まりもさんコメントをいつもありがとうございます!

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渡辺八畳
(2018-03-10)

昔立ち読みした、華倫変という漫画家の短編でこの詩に近いものがあった。あちらは金粉を塗った教祖の糞を膣に入れて、それを聞かされた母親らしか人物が泣き狂うって内容だったが。 それとリンクしたからってものそうだし、これ単体だとしても、辛いよねこの詩。フィクションでも女の子が酷い目にあうのは見てらんない。それは私個人の問題だからいいんだけどさ。非現実少女は平和な世界にいさせてあげるか、それか感情などは無い肉の物体とするかじゃないと救われない。後者は、いきなりこの詩の世界にハルマゲドンが起こってドリフターズのBGMが流れれば実現する

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渡辺八畳
(2018-03-10)

上のに追記 いやこの詩中の少女/女性自身は辛さを思っていないかもしれない、少なくとも耐えられるぐらいのものかもしれない。 ただそれを外から感知する私には辛さが感じられてしまうし、創作物においては読者が思うそのことがそのものにとっての真実となってしまうのだ。あなかなしや。なんとかしてこの女性を幸福へ転化させらんねぇかなぁ。わからん。

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三浦果実
(2018-03-10)

祝儀敷さん コメントありがとうございます。酷い目にあう女子についての祝さんのコメントにびっくりしました。祝儀敷さんのあらゆりところでのコメントや、作品や、ツイートをストーカのごとくチェックしているんですが、あまし恋愛とか異性とかについての発言って少ないと思うんですよ。好みの女子とか。そんな意味ではこの作品が祝儀敷さんから女子についての発言をきくきっかけになってとてもよかったです。

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三浦果実
(2018-03-10)

ボルカさん コメントありがとうございます。なるほど。そうですね、私が宗教的なぐらいに大好きなのは、村上春樹さん、大滝詠一さん、ストリートスライダーズ、フリッパーズギター、岡崎京子さん、そしてみうらくん。。 残念なことに詩人の名前が一つもあがらず、しかも本は村上春樹さんしか読んだことありませーん、と公言しているという。。開き直ってしまっている三浦くんをボルカさん、これからも暖かく見守っていただけたら嬉しいです!

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こうだたけみ
(2018-03-21)

三浦さん、こんにちは。 初コメです。 この内容であれば、もう少しボリュームがあってもいいのかなと思いました。少し軽すぎる感じ。重すぎてもよくないけれど。 読んでいて、なにか既視感があるなあと思っていて、コメントを読んでわかりました。春樹の『1Q84』だ。『1Q84』は一回しか読んでいない(というか春樹は基本一回しか読まない)のだけれど、もう一回読んでみようかなと思いました。 私も昔々、宗教めいたものを書いたことがあって、書くことを志すある種の人が、一度は通過するものなのかも、などと思っております。 私が書いたのは平成15年だそうです。散文ですが、もしご興味があれば、ご笑覧くださいな。 https://po-m.com/forum/showdoc.php?did=308966

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fiorina
(2018-03-21)

ネット内で見る詩には、(ネット内情報や劇画やゲームなど)の情報を基にできた詩が多いように思います。現代がそういう時代だということを痛感するのですが、やはり残念な気持ちになります。スーパーマンでなく、不自由な五体で電源のいらない五感で、書いたものが読みたい。 この詩も全身がちゃんとあるにもかかわらず、頭で書いた詩と感じました。そのなかで、「あたしの初潮を父親が瞬きを失くした顔で否定した」の部分が、作者をのぞかせていて^^。 更に、正義の用い方が安易では?、とおもいました。 正義も不正義もそんな単純ではないよ、という詩のはずなのに、最後に正義をもってきたことで、大きな網ですくい上げるように、大向うの共感をとりこむ、みたいな意図が見えてしまってる気がしました。

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三浦果実
(2018-03-21)

こうだたけみさん コメント有難う御座います。左右非対称を読みました。こうだたけみさんってこんな作品も書かれているのかあって思いました。集団に対する抵抗感ってありますね。こうだたけみさんの作品では全体主義的なるものへの個人主義としてのNONが感じられました。そうです。私は村上主義者で、で、もしも村上春樹さんが作品を発表しなくなったら、自分で村上春樹さんだったら書くであろう小説を自分で書いて自分だけで読んで楽しむというのが私のじつはじつは最終目標なのです。ですので、村上春樹的だ、村上春樹さん好きでしょ?なんて言われると最高に嬉しいんですねみうらくんは。

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三浦果実
(2018-03-21)

fiorinaさん コメント有難う御座います。正義についての御指摘、なるほど。よくわかります。少し話しは逸れますが、忘れ去られてしまうこと、読まれてすぐに消えてしまうもの、詩作品ってそいうものでいいんだという意味の話が最近目に留まって思索することがあるんです。人の記憶に残らない詩が詩なんだということをなんとなく理解は出来るのですが、実感として持てないんですよね。その実感を得る為には、忘れ去られていいんだよという意思とは別に、「自分にとってこの作品だけは大事なもんなんだ」というような、気持ちが込められた作品を書くことが実感に繋がるのかなあ、なんて思ったり。

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こうだたけみ
(2018-03-22)

おお、読んでくれるとは思わなかったのでびっくりです。ありがとうございます。書いたのは大学三年生の時ですが、詩ではないものに挑戦したくて書いた記憶があります。つづかなかったけれど。 ハルキストでなく村上主義者! 本当に好きなんですねえ。私は安部公房が好きなのですが、訃報を聞いて、新しい作品が読めないならいっそ私が代わりに書く!って思い詰めた時期がありました(大爆笑)。

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