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Mr.±0
ジッパーを外した時に抜け落ちた記憶 背徳感が羽を生やして飛び回る部屋に 燃え尽きた二つの塊が転がっていると 気が付いた頃には全てが真っ白になる 真っ白になったから塗りたくる色には 全ての欲望が剥き出しに反映されゆく 彼は筆を力強く持ち 差し出された色を 乱暴な抽象画のように描き記している 描き記した後に見返して後悔している 降り出す雨に怖気付いて足は重くなる 彼は独り言を呟くが雑音に掻き消され 虚ろになる頭の中をコーヒーで紛らす コーヒーで紛らす時間を忙しく回して 仕事に切り替えた空気を彼は吸い込む 空気で鱈腹になった腹を抱えて苦しむ 上がり下がりを調節して丁度0にする 0になった彼の姿形はこの世から消え 深夜を徘徊する獣と化し人を襲い始め 狂い 血に飢えて後に引き返せなくなり 周りに誰一人居なくなるまで繰り返す
Mr.±0 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1015.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-03-03
コメント日時 2018-03-20
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
タイミング悪くコメントが0のままの作品を、一旦上げる目的でやっております。失礼します。返レス不要です。念の為。
0作者は、各連最終行の末尾に現れる言葉を、続く連の開始行の冒頭で反復することにより、鎖が連なるかのような構造を作り出そうとしているようです。おそらくこの構造そのものによって詩の最終行の意味を強調しようとしているのではないでしょうか。私としてはさらに詩の最終行末尾を詩の開始行冒頭で受けるように構成すれば「繰り返す」の重みが増す気がするのですが、構成に凝る作者がその可能性を検討しないはずがないので、むしろ「ジッパー」の「外れ」に何らかの意図があると見るべきなのかもしれません。
0題名はピカイチね だけど本文は読めなかった 私個人の問題だが、隠喩表現が繰り返されると読みができなくなる。実像がほしくなる。
0最終行はどうにかして「ジッパーを外す」につなげてほしかったです。
0文章がことごとく「u」音で終わっているのが興味深いですね。他の方も指摘されていますが、構成に対する丁寧なこだわりを感じさせます。個人的には少しくどく感じたのですが、最後の一文がそのくどさを一手に背負って全体を引き締めている気がします。
0なんというか凄く わかるような感じがして、僕は好きというよりは分かる感じ がします。 僕は絵が描けないし、多分ビジュアル的なセンスに欠けている人間だとおもうんですけれども、まず詩のフォルムがいいですね。まず、丁度いいなぁ、という感慨が、印象の冒頭にきます。
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