煌々と燃えた炎はいま
ちいさくゆらり、ゆらめいて
暖かかった心はもう
つめたくひとり、ふるえているの
『ねえ、おしえて?』
あなたのその消えない光を
あなたのその尽きない力を
少しだけ
少しだけでいいから
私に頂戴。
明けない夜は重く、深く
私を淵まで引き摺り込むから
少しだけ
ほんの少しでいいから
傍にいさせて、
お願い。
嗚呼
くるしいなんて言えないまま
私は暗闇に落ちていく
手を握りあったあの子はいま
明るく未来を進んでくの
『ねえ、まってよ。』
私のこのちいさな炎は
私のこのみにくい想いは
どうしても
消そうとしてみても
なくなってくれないの。
眩しい朝は強く、激しく
私の心を映し出すから
どうしても
どれだけ消そうとしても
大きくなるばかりで、
嗚呼
誰かのその仄かな光が
誰かのそのやさしい香りが
『だいじょうぶ』っていってくれたら
ねえ、
楽になれるかな。
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 230.9
お気に入り数: 0
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作成日時 2025-01-13
コメント日時 2025-01-13
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2025/01/14現在) |
叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
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可読性 | 0 | 0 |
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閲覧指数:230.9
2025/01/14 22時21分44秒現在
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非常に美しい詩だと思います。蝋燭という言葉の美しさを、引き立てるような詩だと思いました。 希望が詩の中で何度も感じられます。己を見つめ、光を求め、どうしようもない切なさを、 感じている作者は、非常に美しく生と向き合っていると思います。
1ありがとうございます。 私が伝えたかったこと、というと語弊がありますが、感じたこと、持った感情が伝わったような、少しだけ共有できたような気がして、とても嬉しいです。 自分としてはただ情けないな、と思って描いたものなのですが、『美しい』と形容していただいたことで少し報われたような気持ちになりました。ありがとうございます。
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