けんめいに
両腕を横に振って
必死な走り方で
なにかを追うようにか
なにかから逃げるようにか
わからないが
苦しげに顔を歪めて
走りつづけている少年をみる
日々ほぼ同じ時間に
制服で走りつづける少年をみる
黒いマスクをして
雨の日も傘もささず
ただときを振り切るみたいに
ただときを走り抜けるみたいに
けんめいに
両腕を横に振って
走り
走り
走りつづける
少年をみる
ありがとう
名さえ知らない少年よ
あなたのその懸命に走る姿がわたしに
想い出させてくれた
あのころの
泣かないと誓っていたまっしろな気持ち
さだめに立ち向かい
なにかによじ登ろうとする
無心であることがしあわせだと
知っている名もない花のような気持ちを
走りつづけ
追いつづけ
逃げつづけ
つづけ
つづけることをつづけつづけてほしい
名さえ知らない少年の日々の疾走よ
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 234.2
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-01-01
コメント日時 2025-01-02
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2025/01/05現在) |
叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
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前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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音韻 | 0 | 0 |
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閲覧指数:234.2
2025/01/05 13時47分48秒現在
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若さ故の疾走のつもりが、まわりからは失笑をかってしまい、約10年後に失踪まがいの遁走かましてしまう僕がいましたねー僕の走り方は変です!(僕が、僕が、ばっかでごめんなさいね)
0なんだか勇気をもらえる詩ですね。 少年を、大人である僕たちの胸のなかの存在だと捉えるならば、この作品は僕たちへのエールだとも取れる気がするのです。 ラストの「つづけ」が7連続するのは、圧巻でした♪
0社会に出て忘れてしまったり失われていった 「がむしゃらさ」「純粋さ」 といった感情を思い出させてくれる前向きな詩に感じました。
0少年は何故そんなに必死に走っているのか? それだけが気になります。
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