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こころ
宇宙は茸の形をしている スーパーでシイタケを選び取りながらそう考えた 思えば今朝の朝焼けはサイコーだった 胸元から天へ開けてゆく感覚 まだ続いている それから舟は 舟にいる僕は煙草にのまれた 換気扇のしたに突っ立って ここに住む とは どういうことかを考えざるを得なかった 同時 最適化 という言葉が浮かんだ 分け入った 分け入った 郊外のハウスに住んでいる となりの家の木々はすっかり枯れてしまい わずかにそれらを湿らせるしぐれが 僕のこころまで柔らかくしていた 原付を飛ばして 証明写真を撮りに行ったけれど 写真機に 故障中 の紙が貼られ 仰げば 寒ン空に雲が一つ浮いて流れていた 目を移し じっと百円玉を見つめると 僕は百円玉になってしまっていて ジュースの自動販売機の穴 闇の中へ 落ちていって見失ってしまった ・・・そんなことは日常茶飯事だった さっきもスーパーで迷子になって 孤独になりたい 放っておかれたいという気持ちと 孤独が 放っておかれることが怖いという病状の真ん中で 必死に冷や汗を流しながら 手中におさまるものはないかと捜しています ロイヤルミルクティーのペットの空が 目の前 〈存在〉していることさえも 何億年という人間の歴史の上で 安心の内に入ります
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こころ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 248.5
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-12-30
コメント日時 8 時間前
項目 | 全期間(2025/01/02現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
肥沃えんだをじっと見つめているうちに自分も100円玉になってしまう表現は素晴らしい。想像を広げさまざまに変化する自由を感じます。
1あけましておめでとう。そして、コメントありがとうございます。 自由の、想像の自由の前提には、退屈があります。 この品も、ウィンターホリデーの余暇の退屈の中で書かれました。 ハイデッカーが言及しているように、最も深い「なんとなく退屈だ」という状態に於いて 人間は最も深い、自由な状態であるからだ、とこれを逆説的に語っていたと思います。 そうして、目の前の百円玉に自分がなってしまう、そうして自分を放りこんで 自分を見失ってしまう、とはどういうことでしょうか。 ここで問われる変化とはなんでしょうか。 私は主体に「特定の病気を持っていること」を付与しました。 しかし、例えばアルコールを摂取するなどの酩酊した状態でも同様の事柄は起きます。 なぜアルコールを摂取するのか?変化するのか?それは気晴らしです。 しかし病気、脳病は気晴らしではありません。 しかし病気自体から逃避願望、変化、変身を求めるこころは宿ります。 私はウィンターホリデーの気晴らしについて言及しつつ 病態からの逃避願望を「ソフトに」語ろうと思いこの作品をコンセプトしました。 自己言及が多すぎてすいません。いい歳を。
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