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せかいにつらなるわたくし
ひとにぜつぼうしたよ 世界にぜつぼうしました。 この世はこんなにも正しくないことを知りました。 私は正しさを教わり、正しく生きてきたつもりでした。ですが世界は正しさを良しとしながら決して正しくはなかったのです。 私は世界から見れば悪でした。ゆうずうのきかないまぎれもない悪でした。 その時点で私は世界からいなくなるべきだったのです。 ですが私は生きてしまったのです。生きるために私に嘘をつきました。 嘘はいつしか私になり、私は世界から独立しました。愚かにも。 独孤(どっこ)は私を人にしました。心象としては反しながらも私は世界に同化せざる負えませんでした。 世界は檻です。幸福を求めなければならない同語反復的な修練の檻です。 私は今日もこの檻に縋るために檻の中で槌を打ちます。 これが幸福と信じて。
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せかいにつらなるわたくし ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 249.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-12-19
コメント日時 2024-12-21
項目 | 全期間(2024/12/22現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
反省と言うか内省と言うか、若干攻撃的な思弁が含まれているのかもしれません。受動性の喘ぎが感じられ、神に祈ると言うよりは自力の救済を願っているように感じられます。世界の正しさが強固に提出され、それとの対峙に困難を感じた結果がこの詩なのかもしれません。
0絶望を敢えて「ぜつぼう」としたところで、より一層の絶望感が伝わってきます。
0絶望を敢えて「ぜつぼう」としたところで、より一層の絶望感が伝わってきます。
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