せかいにつらなるわたくし - B-REVIEW
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せかいにつらなるわたくし    

ひとにぜつぼうしたよ 世界にぜつぼうしました。 この世はこんなにも正しくないことを知りました。 私は正しさを教わり、正しく生きてきたつもりでした。ですが世界は正しさを良しとしながら決して正しくはなかったのです。 私は世界から見れば悪でした。ゆうずうのきかないまぎれもない悪でした。 その時点で私は世界からいなくなるべきだったのです。 ですが私は生きてしまったのです。生きるために私に嘘をつきました。 嘘はいつしか私になり、私は世界から独立しました。愚かにも。 独孤(どっこ)は私を人にしました。心象としては反しながらも私は世界に同化せざる負えませんでした。 世界は檻です。幸福を求めなければならない同語反復的な修練の檻です。 私は今日もこの檻に縋るために檻の中で槌を打ちます。 これが幸福と信じて。


せかいにつらなるわたくし ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 366.7
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2024-12-19
コメント日時 2024-12-21
#現代詩
項目全期間(2025/04/15現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:366.7
2025/04/15 00時15分35秒現在
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    作品に書かれた推薦文

せかいにつらなるわたくし コメントセクション

コメント数(3)
エイクピア
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(2024-12-20)

反省と言うか内省と言うか、若干攻撃的な思弁が含まれているのかもしれません。受動性の喘ぎが感じられ、神に祈ると言うよりは自力の救済を願っているように感じられます。世界の正しさが強固に提出され、それとの対峙に困難を感じた結果がこの詩なのかもしれません。

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紅井ケイ
紅井ケイ
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(2024-12-21)

絶望を敢えて「ぜつぼう」としたところで、より一層の絶望感が伝わってきます。

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紅井ケイ
紅井ケイ
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(2024-12-21)

絶望を敢えて「ぜつぼう」としたところで、より一層の絶望感が伝わってきます。

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