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捲れたシーツとか
際限の無い声色の 頭の白髪の部分に 滑らかな脂が 日に日に増していく その清らかな 静かな 山脈が まだ見たこと無い 色価を示した 何も覚えていない少年の様な 一つ眼の視線で 立ち上がる瞬間の大きな羽搏きを見た 翻って巻きつく衣服に埋もれた少女と 底なし沼に嵌った兵士の 幾重にも垂れ重なるベールの様な調和 不協和音の後押しが 密接に関係していた 至って普通なやまびこが 午後5時を告げてしまうと 途端にパタパタとページが閉じていく 星に伸びていく二重螺旋 縦線の引かれた完全な分割を 墨の滲みで押さえ込む 波打ち際ほど曖昧なものは無いと言いながら トルクの足りない地球があっても無くても いずれにせよ何処に居らず 殆どトンボが格子鉄線に止まる芸当で 確かな地に足をつけていたけれど 矢張り知らぬ間の変動があって 一つここを示すべく立て札を突き刺しておいた 明日には消えているだろう いくら高貴さに身を任せ 歌を巧みに創り上げ 歌い上げようと 無関心な小鳥たちの囀りには劣るのだとは思えないだろうか コートに縫い付けられたぬくもりの正体とはそれらの囀りではないか 見違える様な幕引きにも いずれ起こる劇場の崩壊と陥落には耐えられないので 先んじるものが必要だ 水の柔らかさでは支えられないか 然しあれらの 正に未だに計り知れぬ超多層構造物が知りたい
捲れたシーツとか ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1227.7
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投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-02-27
コメント日時 2018-03-06
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
小橋さま、はじめまして。 とても興味深く拝読させて頂きました。 全体がシーツに覆われているような、ときどき翻るシーツが垣間見えるような緊張感がありました。 ありがとうございました。
0くつずり ゆう様 コメントありがとうございます。 読んで頂けて嬉しい限りです。
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