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素晴らしい音楽のために
生乾きの下着に棲みつく虫 彼は白濁の粘液を 僕の失念にべっとりと付けた 空想が前に進みたそう 妄想が上下に揺れている 素晴らしい音楽に乗せて アプリコットな果実剥いた日は 悪い大人に変身した気でいて 明日から石を投げられる気でいた 初めて手の中で果てた時は 僕は宇宙人であったと誰かに 泣き縋りたい気分であった ペダルを深く漕いだ 自転車なんて何年ぶりだろう ガサついた感覚で人の林を切り抜ける 時々交信する枝に泣く あの子はバイだったらしい 空のネジが飛んだらしい いける、とか思った僕の空気は抜けて 適当な通り魔に殺されたくなった 誰もが人外らしきフレーバーを 血液に混ぜ込んで走っている 幾千回目手の中で果て 夜の色数を親指で止めた あの子の写真がフォルダを埋めてゆく メタファーだけじゃ詩は止まりゆく 韻文は夢を孕めないのか? それは僕もあの子同じかも 象が踏んだら 壊れる弁当箱 の隅のプチトマト 君のことあの子の次に好きだよ 僕の中のとくんとくんと 波打つ少年の中の、 愛くるしさの中の、 草いきれの中の、 単なる気持ち悪さ 胃の大きさ無視して入れたピンクを吐く ペダルを深く漕いだ ぱん、と僕の失念が飛び立ってゆく あの子の事がやはり好きだ 今だけは素晴らしい音楽には 乗せらんない果て方友達の手の中でして うわぁまたかもうヤダ
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素晴らしい音楽のために ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 188.8
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-12-02
コメント日時 2024-12-03
項目 | 全期間(2024/12/04現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
感覚の鋭さからみたまま感じたものを詩にすべて注いでいるように感じる。 ことばもまた芸術であり、そこに美が見出せたならば幸せなのかもしれない。
1コメントありがとうございます。 いつもじっくりと考えながら詩を書くのですが、今回はふと感じた事や思った事を垂れ流すように速度重視で書く、という方法を採用しました。そう言っていただけて嬉しい限りです。精進します。
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