あの用水路の向こう側
どうなっていたっけ
緑の芝生がずっと続いていて
綺麗に整頓された空と水
その向こう側を覚えていたのに
忘れちまった
そんな昔のこと
今はヨロヨロと歩くのがやっとで
遠くまで行けない足が
もっと早く歩きたいようと
右足と左足をゆっくりとバタつかせている
まるで過去と未来が噛み合っていないみたいな
水面下で魚達が群れをなしていた
あの頃とは違う自分なのに
分かってもらえない
傷はいつ癒えるだろうか
はて、いつだろう
その日が来るのは
そう感じた時
眩しさが走馬灯のように
目の前を掠め取っていった
下を向いていた
顔を上げて
靴に泥が付いたから
はたいて待とう
作品データ
コメント数 : 3
P V 数 : 347.7
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2024-11-12
コメント日時 2024-11-13
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/15現在) |
叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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閲覧指数:347.7
2024/11/15 11時45分51秒現在
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きょこちさんの作品は、ふわふわしているようで他に足が着いていて、力が抜けているようで力を入れてどこかに進もうという意志みたいなものが感じられて好きです。毎日あくせく生きてる自分の背中を押してくれるような。 忘れちまったっていうところ、やっぱり中原中也を思い出しちゃいますね。
0きょこちさんの作品は、ふわふわしているようで他に足が着いていて、力が抜けているようで力を入れてどこかに進もうという意志みたいなものが感じられて好きです。毎日あくせく生きてる自分の背中を押してくれるような。 忘れちまったっていうところ、やっぱり中原中也を思い出しちゃいますね。
0ヒトの強さが滲み出ていて、ぜんぜん悲しみのおすそわけなポエムではなかったですね。名篇だと思いました。
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