目の前、知らない美人の枝毛
バスの窓から注ぐ陽の破片に目を閉じて
根拠のない希望とスピードで
ガタゴトと進んでゆく生活の解れ
直輸入のナンプラー 手を出せず
代替で使ったあの瓶の中身はなんだろう
空気穴は出口、つまり
生きているなら救われると思う
自由が丘 駅のホーム 裏腹な群像
手を伸ばすが掴む力が足りず鼻をかむ
不健康体をさすって傾げる
朝昼晩キッチンの均衡を保つのは誰?
住宅街の熊か?オフィス内のスズメバチか?
いやもっと強く萌ゆるオカシイ人の為
莫迦げた想像で僕らは旅に出る
私が離せないものはなんだろう
私を離さないものはなんだろう
それは禁じられた仄かなラブレター
持ち物全て散り散りになったから
買い直すためのお出かけになったなぁ
「もしもお月様が流星だったのなら………」
僕たちの潜潜話は都市を描き出し
骨を砕く不快なリズムで誰かを想おう
また眠れなくなる、でも笑みが飛び散る
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 553.0
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-11-01
コメント日時 2024-11-14
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/15現在) | 投稿後10日間 |
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前衛性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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閲覧指数:553.0
2024/11/15 11時03分48秒現在
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跳ねたイメージも面白いですが、テンポ良く流れていく展開がとても気持ちいいです。走る電車の窓から眺める街の景色みたい。 連それぞれがとても表情豊かで、丁寧に書かれているのがわかります。随所に工夫が感じられました。
1コメントありがとうございます。 嬉しい限りです。精進します。
0めちゃくちゃ好きですね 特に、「持ち物全て散り散りになったから」の連から最後までが、素晴らしい締め方だと思いました。 後半の部分が、詩のテーマのような気がしました。なので読む人によっては、説明しすぎだと言う方がいるかもしれません。私は丁度良い温度ですね。 「強く萌ゆる人」を思う、しかし、裏腹に街の群像は変わっていき、目まぐるしく変わっていく生活。「知らない人」はそこらにいるし、使うナンプラーだって変わる。 でも、街は変わったのではなく、人や物が「散り散り」になっただけだという希望。どこまで散り散りになったか分からない。夢想の力も借りて、都市とその先を描いていこうとするラスト。前半の乗り物たちと対比的です。乗り物に乗って遠くに行っても出会えないモノや人がいることを痛感していくからこそ、このラストですね。 良い詩でした。
1コメントありがとうございます。 身に余るお言葉です。精進します。
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