わたくしはそこよりうえにある - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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わたくしはそこよりうえにある    

 夢から夢に架けて羽ばたくときに、ちょっとの壁と扉をなくした出口は褪黄色の海が、いや世界が、フチだけ 描いてある光景で、今いるものがみちで届かない場所とすれば、水域はすこし背丈が高く、ここから下ってくところもないのに、もう半分 浸っています。  わたくしはそこより上にある光に気づきました  透き通った素肌は饐えたヌメりをでっぷりとふくませ、急に重くなった躰とふっと立ち消えた灯りが、あの夜へ返してみせます。サンダル片手に砂浜で彷徨うときのことです。光はすぐ底まで来ていて 飲み込もうとしている。これら遠く灯台が蜃気楼を上映しはじめては、また、  また暁光が揺らめこうとしておりました  わたくしのあかい心臓が「熟れた果実だったかもしれないわ!」 静かに息をとめたとき、(なくなったあとだとしても。)この嫋やかな手。ひとつのよく冷えたグラスを買ってきて、よく晴れた日の、透明な光がたっぷりあたる窓際に置かれて、羽のような風を絡ませたカーテンといっぱいあそんだあとで、やっぱりお腹が空いたとおもったときに、  きんいろの揚羽蝶が散り散りにありました  ただ月光を食い殺した、この躯のせいでした  もう足も消え失せてきたし腕も拐われてしまったな。この口ももうすぐに磔だろうさ。添えて置いた献花は錆侘び吐き尽くして、これではこれで見事に拵えたものになりつつある、妥当な路銀を重ねる運試しを。すべて投げ出したのだろうよ、そうであったらよいのにな、なんだってかわらない道端に鋳る、  野花の夢だ  無人駅から見える明後日は一夏の光景の模造品一欠片の雫は。そのうちただ石ころを産み 敷き詰めていったレールと轍。翼など元からなく腹部も潰れてしまったけど。あかい風船をひとつ持ってきたから、  2階から雨音がひろがり今はもう、深海に近いところかもしれない。糸と針を持って納戸に入るけれども。   くらいくらいだけのところで、なんだって見えやしない、覆い尽くされている、あたりを/知っているから、怖くはないのだろうな。今宵は月もない、天までもすぐそこ、深淵まで盲直ぐといったところだ。すがたもかたちは崩れて、吹き曝しの詩が、草笛に熨せて、影だけは素っ気なく、いろどられる、紛れもなく。  抱きしめていたのかな。そのとき本降りの雪のなか傘もささずにいたんだって、知っていたよ。一面が廃墟だった、小花が舞っていた、散り際だった。その場で待っていたんだ。去り際の。忘れたようでいて失くしただけさ、けせらせらと拾い上げたものがなんであれ、すくなくとも生きていたのだと思えたから、それで充分なんだ。  ガラクタが敷き詰められた、間に。わたくしが収まり。ぴったりの棺の穴に悪戯に、うつ伏せで引っ掻ける、奈落には行けずにひったりとはまり込んでしまったらしい 爪はいつからだろう、泥だらけだ。裸になれずに骨を露わに、またみしりと今日のわたくしを治めている口 だから、ここはきっと終の城、礎の工房で、  まって、黒い子猫だったのかな  いや 棄てられていたのは満面の花束だったよ  その柘榴みたいにしなびたものを(、喉が乾いちゃったね)。透明になったうつわに(。とても滑りやすいから気をつけて、)返してあげるといい。するとわたくしがその腐った水に解けて、あしもとにひざまずく薄墨色だけ残して、姿をうつしていくいれものが、わたくしが、ばらいろの頬に含みながら眠くなるまで絵本を読もうと思うの。  これは海水浴地を俯瞰している、ヒトがパステルの 蟻みたいに戯れているのを 瞼の裏に置いた、ブランチを通り過ぎたベットサイドだから、ぼっーとお船が通り過ぎていきます、空虚な青空が水面に充ちて、寝転がっていたようにおもえます。この、黒い腕が桜色の小花を揺らし、ただ花を透かして、いつしか、殺したのだと。  幽霊の足をみた、いや持っている  そうだとおもう 花の芯に妖精をみた  いや多分そう描いただけだ  なんでもいいじゃないか  さあもうこんな時間です  時報があり、電池の切れた携帯電話に 終電も通り過ぎ  ネオンも消えた繁華街から程遠い、袋小路の記憶がある 以下にして 略  それは静止しているからといってじっと見てはいけないものと違和感に気づいているのだろう。「バレてしまうのだよ」と、ぼそぼそとしたささめきが漏れていた。案外わからないものだよと、思い直し、本当はなどとクセづけてみた。  名付けてしまっても良かったのかもしれないけど、  未だ黒でも白でもなかった。  ゆうぐれどき、  こぼれんばかりの薔薇が、漆喰の壁にコントラストを描きはじめていたという  アカと橙と深い翠が天までの螺旋階段を、ときともに昇っては、その無声映画を、誰しも封じ込んでいる。口ずさんだメロディーはトモシラヌモノを、透明の日傘のもとで横顔だけを拝ませ、簡単にふぶいていきます。  また光が輝こうとしていました  そして、いきていました 2023 年 6 月 29 日


わたくしはそこよりうえにある ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 931.4
お気に入り数: 1
投票数   : 7
ポイント数 : 0

作成日時 2024-10-31
コメント日時 2024-11-11
#現代詩 #受賞作
項目全期間(2025/04/07現在)投稿後10日間
叙情性00
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閲覧指数:931.4
2025/04/07 05時07分11秒現在
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わたくしはそこよりうえにある コメントセクション

コメント数(6)
澤あづさ
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(2024-10-31)

6月29日の作ということは、梅雨の新暦大祓の詩情ですね。情景のほとんどをその風物詩に集約できるので、意味を取れない部分はありません。文体といい描写といい耽美的で萌えるし、修辞(特に掛詞)も気が利いていておもしろい。日本の風情と日本語の妙味の活きたよい抒情詩です。以上、作者の意図には興味がありません。 ただ、構成は(末尾の「以下にして 略」以降を例外として)お世辞にもうまいとは言えません。手法が聯想でないため、情景が頻繁に寸断され、鑑賞を阻害される。ひとつの情景に留まれないから余韻を堪能できない。その継ぎ接ぎ感におもしろみがあればよいのですが、この作品にわたしはそれを見いだせませんでした。 (ぜひ推薦文で鑑賞例を出したいところだが、10日まで多忙なので投票締切に間に合いそうにない……。明日投稿してくれたらよかったのに、なんでよりによって末日投稿なんだ……)

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田中宏輔
田中宏輔
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(2024-11-01)

時報があり、電池の切れた携帯電話に 終電も通り過ぎ  ネオンも消えた繁華街から程遠い、袋小路の記憶がある たいへんなことでしたね。

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A・O・I
澤あづささんへ
(2024-11-03)

日本の風情と日本語の妙味の活きたよい抒情詩とのこと、ありがとうございます。ツギハギに関してはよく指摘されます。そのへんも変化していきたいものです、精進します。鑑賞例すごく楽しみにしています

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A・O・I
田中宏輔さんへ
(2024-11-10)

そうですね、きっと話者はどん詰まりだったとおもいます。コメントありがとうございます

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エイクピア
作品へ
(2024-11-10)

そこより上にある「光」。月光を喰い殺した躯。これは海水浴地を俯瞰している、など印象的なフレーズが多々ありました。

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A・O・I
エイクピアさんへ
(2024-11-11)

強い形はなにもないので、なにかしらフレーズが印象として残るぐらいでちょうどいいのかも知れませんね。わたくしはそこよりうえにあるだけなので。お読みくださりありがとうございます!

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