Namidairo（なみだ……
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瞑想とエゴ
ついに眠れなくなった。睡眠はいつも課題ではあったけれど、ついに眠らないまま仕事へ出るようになった。かかっている精神科でデェビゴという睡眠導入剤を処方してもらった。 それでも睡眠は気にかかる問題で、私は眠りに就く前にヨガ・ニードラという眠りのヨガを行うよう努めた。体を仰向けにして行う、呼吸法とビジュアライゼーションのテクニックだった。２０分のヨガ・ニードラで睡眠８時間分の休息をとることが可能であるという。YOUTUBEの画面上に映し出されたヨガの行者は、しっかりと眠るようにと強くすすめていた。その行者はというと、わりと勝手な、謎ともいえる生活習慣を送っているらしかった。 ヨガ・ニードラの実践を一か月くらい続けて、（デェビゴの服用はやめられなかったが）睡眠が安定的になってきたとき、勤めている事務所から三週間の休暇を言い渡された。 「その代わり、休暇後の一か月は激務になるから」と、事務の女性は笑っていた。 さて三週間、何をしようかと考えて、酔っぱらうくらい、呼吸法の実践につとめるようにした。坐禅は以前から行っていた。興味は坐禅からマインドフルネス瞑想に移っていた。 図書館に向かい、いろいろな呼吸法に関する文献を調べてみると、私は普段口呼吸をしていていることに気づいた。呼吸の器官は鼻である。であるから、鼻呼吸を行うことが、普段の呼吸でも呼吸法でも正しいということになる。普段口呼吸だった私が、鼻呼吸で呼吸法を行うと、最初の内は何か苦しさを感じた。しかしこの不快感は、２，３日で消えた。 ヨガのチャクラの浄化の瞑想に行い、尾てい骨、第一チャクラ、丹田の第二チャクラ、臍上の第三チャクラ、みぞおちの第四チャクラ、そして喉元の第五チャクラの浄化へと移ったときだ。第五チャクラの浄化を意識して呼吸していると、そこにあまり解放されていかないことを感じとった。苦しくもなった。私は直感で、これは長年の喫煙習慣が原因だ、と考えた。シガーを手にとって見つめると、インドとアメリカの文化的差異に挟まれている日本のわたくし、というものが顕在化してきた。三日経って、煙草の本数はガクッと下がった。そしてついに第五チャクラ、喉のチャクラが浄化されてゆく感覚がやっとあり、こめかみの第六チャクラ、頭頂の第七チャクラに到達できたときは、何か大いなるものを確かに感じる感覚が身に沁みた。汚い話であるが、このチャクラの浄化の瞑想を行っている最中、便が沢山出て、私はそのたった三週間でかなり痩せてしまった。しかし、心の平穏は、仕事に戻った後にもつづいたというか、穏やかさというものは、日ごとに増してゆく感覚があった。 しかしその、心が透明になってゆくというか、浄化することの弊害も出てきた。仕事仲間から言われて気づいたのだが、何か私に覇気が無い、元気がないような印象を相手に与えてしまっていたようだ。瞑想はつづけていた。暇があれば瞑想をしていた。しかし、植物人間、という言葉があるが、私は全く人間としてのエゴを浄化というか、抹消しすぎて、反対にふわふわとした、精神的に透明な人間としての自己を確立してしまったことに気づいた。瞑想で得られることは鎮静である。確かに呼吸法によってはエネルギッシュになることもできるが、私は専ら鎮静の方へ、鎮静の方へ、舵を切り過ぎていたといえる。これを人間のフェアリー化、という方がいれば、私は全くその通りだと思う。 味覚も変わっていたが、私は動物性食品やコーヒー、それから減らした煙草の本数を適度に増やすことをはじめた。 それで問題は解決したか？結局、致命的問題となって、今に至っている。
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瞑想とエゴ ポイントセクション
作品データ
Ｐ Ｖ 数 ： 161.0
お気に入り数： 0
投票数 ： 2
ポイント数 ： 0
作成日時 2024-10-25
コメント日時 2024-10-25
| 項目 | 全期間（2024/10/26現在） |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
エゴが消えて行く体験は貴重だと思います。僕は、今日、太陽瞑想というものを考えました。 お日様の出ている日に、お日様の方を向き、眼を閉じて、オレンジ色の世界の中で、太陽を 浴び続けるのです。すると、眠気が取れて、頭の働きがホットになる気がします。 眼を閉じているので、太陽で眼を焼くこともないと思います。慣れると、太陽光が 白色に感じてこられます。光はいつも行き交っていて、光の力で身体や頭に、良い影響を 与え、目覚めさせてくれるような気がします。一つ断っておけば、僕は別に幸福の科学 を信奉しているわけではなく、仏教を正当に学びたいという思いが強いです。
1これが客観的に見た筆者の本音であるならば作者は非常に弱い精神の持ち主で有ろうと思われる。まあ、詩を書く人間なんてそのほとんどがこうした人たちで在ろうと推察はされます。 わたしは長年に渡る懊悩や精神的な痛みそして肉体的な傷みにも耐えている。精神的肉体的にも強い詩書きだとの自負がある。その一因は先ず持って生まれた素養の下等馬鹿から由来しているのだとも自覚している。なんでも馬鹿が付くほどの性質なのです。なので精神科医にまで掛かるというのが真実わからない。最近は夢ばかりみてよく眠れない。だから一日中身体が怠い。むろん疲れやすい年齢のせいでもある。よく自身の悩み事を打ち明け話のように散文詩として書く人たちを見掛けるが、わたしは初期タイプの携帯から投稿をはじめて、んん十年、悩み事は書いても精神的な罹患者として受け付けたことは一度もありません。 しかし睡眠導入剤はほしい。服用してみたい。 そして、序でにいつでも極楽に召されるよう、安楽死の薬も手にしておきたい老いた孤狼なのではありませんか。などと強気に言って書いてみた。失礼。
1コメントありがとうございます。 日本であまり公けにされていない研究事例としてフィンランドで行われた実験があります。 そのことからこの実験はフィンランド実験とかその効果をフィンランド効果と呼ばれますが 実は、人間というのは医師、病院等の医療サポート、アドバイス等を受けなかった人間の方が 寿命は長くなるのです。 健康の為に、ああせい、こうせい、と懇切丁寧に指導「されなかった」人間の方が、長生きするという研究結果です。 確かに指導されなかったグループでは癌で死亡した人数は多かったのですが それでもこの研究は「医療とは、サポートとは何であるか？」 非常に考えさせられる結果だったと思います。 アラガイｓさんに持病があるのかは素知らぬ自分ですが、事故にでも合わないかぎり 相当長生きするといってもいいのではないでしょうか。
0コメントありがとうございます。 ヨーガの中でも仏教派ではじっさい大日如来と合一する瞑想法があります。 瞑想中、印を結ぶのですが、両手を閉じている時は大日如来を迎え入れるイメージで、手を開くときは自分をギフトするイメージで両手を開きます。閉じながら息を吸い、開くとき、息を吐きます。 これを繰り返していきます。 日の出と共に瞑想するのは良さそうですね♪一日がすっきりとスタートできそうです。
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